
小さいころに世田谷区桜新町に引っ越して以来、世田谷区が地元。地元密着型の経営。
趣味:学生時代にはスキューバダイビングの免許を取って、バイトでお金を貯めては世界各地を潜っていた時代もあり。しばらくは忙しくて潜れていないとのこと・・・
家族構成:ご主人様・お子様3人・愛犬2匹
会社名の由来を教えてください
フェリコとは、どこの国にも依存しない、世界共通の人工言語であるエスペラント語で幸せという意味です。女性がお仕事しやすい環境で長く仕事をできることで幸せを感じて、穏やかな気持ちでお客様に施術することを通じて、お客様にも幸せになっていただく事を願って付けた社名です。
美容業界に入った経緯を教えてください。
私は新卒で4年間勤めた会社で主人と出会い、結婚をしましたが、その頃は結婚すると会社を辞めてしまう人が多い、そういう時代でした。結婚してからも仕事を続けましたが、2年後に妊娠。つわりがひどくて通勤も大変で・・・産休や育休を取るとかそんな時代でもなく、もし育休をとったとしても、戻る場所がない。なので、妊娠をきっかけに専業主婦になりました。
長男が4歳くらいまで専業主婦をしていて、幼稚園に入るくらいのときに、社会復帰として声がかかったのが、美容業界の人事マネージャーでした。
起業されたのはどのようなきっかけですか?
前職は、脱毛やブライダルエステ、痩身、ヨガスタジオなど、総合美容という形でどんどん大きくなっていき、スタッフも100名を超えるほどになりました。
私としては総合的な美容も楽しかったのですが、女性のために就業規則を作って、子供を産んでも戻ってこれるようなサロンを作りたいという思いがありました。それでも100人以上のスタッフとなると、なかなか目を届かせるのも難しく、定着してくれるスタッフが少なくなり、なんとかしようとしても、これだけ大きくなると人数的に厳しいと悩んでいた状態でした。
その中で2人、3人目と出産もし、母が他界し、父は持病の治療が必要となり、精神的にも体力的にも限界を感じ、退職を決意しました。
そこから辞めて、1か月くらいは放心状態でした。
子どもとの時間をゆっくり過ごせるようになり、その時間も大切だったのですが、落ち着いてきたころに、このままなにもしないのもな・・・と思い、色々な人達からのお声がけに背中を押され、店舗を出すノウハウはわかっていたので起業を意識するようになりました。
女性が結婚や子育てをしながらも働ける環境。そこを大切にする会社を作りたいと。そんな話を前職の時から周りの方にしていたら、前職を出産などで辞めた人たちから、一緒に働きたいといってくれるスタッフが出てきてくれました。そこでやらなきゃ!という想いになりました。
フェリコの会社名やサロンの名前である希翠も、亜希の『希』に黒い髪を深い『翠』というイメージからスタッフが考えてくれました。
お仕事で大切にしている事を教えてください。
スタッフに対しては働き方を大切にしています。自分がどうしたいか、人に依存しない自立した考え方をもってほしい。フェリコのロゴになっている六角形は希翠のまわりで一人一人が自立しているイメージです。 三角形のトップダウンの組織というより、非中央集権的なチームを目指しています。
店舗に出勤して、予約が入ったお客様を対応するだけではなく、自分の強みを知って欲しいと思っています。
ヘッドスパだけでなく、専門学校のメイク講師で、ダブルワークをしながら勤めているスタッフや、食事のアドバイスや腸セラピーができる資格を取得したスタッフなどが、在宅でオンラインカウンセリングができる様にしています。
みんないろいろ勉強して資格を持っているので、活かせるようにしてあげたいです。
資格を取っても、集客ができず終わっている人達が多いので、その様な方達にも活躍してもらいたいと思っています。
希翠に来てくださるお客様は健康リテラシーが高い方が多いです。健康の悩みなら、当店で働いているスタッフに聞いてもらえれば解決できると、最終的にお客様に喜んでもらえるサービス提供をしています。
スタッフには自分のもう一つの柱として、希翠のお客様に自分の副業の部分もお店で宣伝できるようにもしています。
希翠ではスタッフがお客様と向き合って、何がお客様にとって最善なのかを考えています。
これからは個の時代。自分一人一人が媒体となって、お客様と向き合うことでお客様がリピートしてくれる。そこをとても大切にしています。
御社のサロンの特徴を教えてください。
顔も頭も両方できる。頭皮と肌の専門店です。
美容師免許の国家資格はスタッフ全員持っています。
ドライヘッドスパも増えていて、リラクゼーションのイメージが強いヘッドスパですが、当社は頭皮のツボや反射区から、どこの臓器に負担をかけているかまでわかります。
毛髪診断士も2人いて、頭皮から健康を読み解いて、アドバイスをします。常に新しい情報を模索しているのもあり、お客様が飽きずに継続して通ってくださっています。施術者として技術のキャリアももちろんありますが、新しい知識習得を続けているカウンセリング力が他のサロンとは違います。
最近、不眠などのお悩みがあると、せっかくヘッドスパに来たのに寝ちゃっただけにならないように、マッサージによってどういう効果があるかなどを話したり、食事や運動のアドバイスもしています。ホームケアの習慣化もとても大切に考えています。
また、脳腸相関を考えているヘッドスパサロンはまだまだ少ないですが、ファスティングなどをしている方は脳腸相関コースの話をすると興味を持ってくださいます。
様々なアドバイスをするために、お客様との信頼関係を構築するにはスタッフにも長く勤めてもらう必要があります。当サロンはスタッフの定着率が高いので、お客様に安心して長く通っていただく事ができます。
記憶に残るお仕事はありますか?
店舗外へスタッフを派遣する仕事ですね。
今までYAHOOの福利厚生や、介護施設の訪問美容、BMWでは車を購入されたお客様がアフターサービスのオイル交換中などの待機時間に、ドライヘッドスパを体験して頂いています。
出張の仕事は経験として楽しいからスタッフも喜んでくれています。
会社の満足度や、お客様の満足度を上げたい会社ときっかけがあれば、コロナ前の様にまた始めたいですね。
皆様に伝えたいことはありますか?
会社を経営する立場として、スタッフの健康管理を、順調な経営を続けるための経営課題の一つとしてみなし、健康を守るための様々な取り組みを行う経営戦略である『健康経営』を意識しています。
健康や美を追求しているサービス業だからこそ、まずはスタッフから健康第一です!
お客様にも、健康寿命や健康を守るための予防医療の意味で、お客様ご自身が体を大切にしてもらう一つとしてヘッドスパがあることを認識してほしいです!!
インタビュー後記
亜希さんとはお茶会で初めてお会いしたのをきっかけに、今回インタビューをさせていただきました。
お話を聞いて、従業員の方をとても大切にされている事、働く女性を応援したいという想いがすごく伝わり、同じく働きながら子育てをしている私自身とても励みになりました!
亜希さんの気品とパワフルさを持ち合わせたオーラに憧れてしまいました。
また、脳腸相関を全く知らなかったので、勉強になりました!
読者の方もぜひ一度『希翠』に行って、他店とは違うヘッドスパを体験してみて下さい!