【ことばで選ぶお葬式】地元足立を愛し、愛され〜株式会社足立鹿浜会館 代表取締役社長 橋本 雅克さん〜

地元足立に育てられた以上、御恩を還元するのが私の使命

このお仕事を選択した経緯を教えて下さい。

元々親がお茶販売店を営んでいたんですが、その主の商品がお葬式の返礼品でした。そんな経緯もありまして、父がこの足立区鹿浜で葬儀専用の貸しホールとして「足立鹿浜会館」を建設したんです。

しかし父が体調を崩してしまい、私が今の会社を承継する事に。そこで私は貸しホールだけでなく葬儀会社も併設した株式会社足立鹿浜会館として約四半世紀の時が流れ、現在に至ります。

御社の特色を教えて下さい。

ウチの特色は何と言っても地元密着。ほとんどのご依頼者が地元の方。勿論私の知り合いのご家族様のお式のご依頼も足立区外でありますが、基本は足立区西部エリアにお住いの皆様からのご依頼です。そういう意味で地元の葬儀に関しては熟知しています。

打ち合わせ時に大切にしている事、社員にはどのような指導をされていますか？

とにかくお話を伺う事。ひと昔はこのエリアは自宅葬が主だったんですが、時代の流れで自宅葬というスタイルも徐々に減ってきました。ウチは会館の１階にラウンジも併設されていますので、ご自宅でのお打ち合わせ以外にゆっくりお話を伺う事もできます。

葬儀社として地元密着を謳っている以上、会館を持っている事は当たり前だと思います。

御社のご依頼者のお葬式の傾向を教えて下さい。

先程申し上げた通り弊社の特色は足立区西部エリアの地元密着。よく一都三県対応とか言う葬儀社がありますが、一件一件しっかりと施工していたらそんな広域でお仕事なんて出来ないと私は考えます。地域地域でお葬式のやり方や慣習が違いますからね。この地域だけでもこのお寺はこう、あの菩提寺はこうと色々ありますよ。そういう事を知っているからこそご提案できるお葬式があると思っています。

ご依頼者に言われて印象的な一言ってありますか？

勿論「橋本さんに頼んで良かったわ、有難う。」という言葉は毎回嬉しいんですが、その反面、地元の親御さんが病院で亡くなって、何も知らず病院の出入り業者の葬儀社の言うがままにお願いしたところ最悪の葬式だったという話を耳にすると辛くなります。地域活動をもっとしっかりして啓蒙しなければと思いますね。お葬式の失敗はご遺族様の一生の心の傷になりますから。

社長が施工された記憶に残るお葬式を教えて下さい。

色々あるんですが、その中でも最近施工した大好きだった先輩のお葬式かな。公私共々お世話になった先輩だったんだけど、病気だった話を一切しなくてね。隠していらっしゃったんですよ。だから私自身全く知らなかった。今から考えるとご自身で死期を知っていたのかなと思うんだよね。亡くなる間際まで私に足立の地元の各業界、各業種の大切なキーパーソンをご紹介して下さっていたんですよ。あれが置き土産だったのかなぁ。今でも感謝しても感謝しきれない。施工しながら号泣してしまいました。

地元での地域活動はされていますか？

地域活動はロータリークラブ、西新井法人会、警察懇話会、消防懇話会に町会と多岐に渡っています。

葬儀のベテランの社長に伺います。葬儀社選びで大切な事って何ですか？

ご相談時によく言われる「皆さんはどうされていますか？」という一言はちょっと違うと思うんだよね。私は葬儀って人と比べるものではないと思うんです。お葬式ってご遺族の皆さんが故人様に対してどうしたいかという事を葬儀社にお伝え頂き、それを我々が具現化するというお仕事だと思っています。だから葬儀社に相談する際は、こんなお式にしてもらいたいという具体案はご用意されてからご相談される事が良いかと思いますよ。

最後に伺います。このお仕事はお好きですか？

勿論好きですし、葬儀という仕事はこれ以上ない地域貢献なお仕事だと思っています。私もまだ現役として活躍しておりますが、５０歳を越え足立鹿浜会館を支える次世代の教育もしていかなければいけない立場になってきました。橋本家に生まれこの足立にお世話になってきた以上、まだまだ頑張りますよ。

インタビュー後記

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