理事長コラム
健康のおはなしvol.9
「ぱく増し」生活のすすめ(その2)

~「ぱく増し」 生活に加えて運動することが大切です~

前回は、足立区が推進している高齢者向けの新たな健康キャンペーン「ぱく増し」を紹介しました。高齢者では生活の活動や意欲が減退し、外出を避けて家にこもりがちになるフレイル(心身の衰弱)が社会的問題となっていますが、それを避けるためにもしっかりとたんぱく質を取って、筋肉を増強して活発な生活を送ることが重要という内容でした。
では、「ぱく増し」を実行すれば、筋力や体力の維持と増進ができるでしょうか。そう簡単ではなく、「ぱく増し」に加えてさらに「運動」を行わないと筋力の増強につながりません。
 ところで、皆さんは「プロテイン」という栄養補助食品をご存じでしょうか。「プロテイン」はたんぱく質を効率的に摂取するための手段として、筋力トレーニングやスポーツをする人、食事でたんぱく質を十分に摂取できない人など、さまざまな人に利用されています。
 特に、アスリートは激しい運動をするため筋肉のダメージが大きく、それを修復してさらなる筋力アップのために、「プロテイン」に含まれる栄養素や摂取のタイミング(運動前・運動中・運動後)まで計算して、運動メニューを作ってトレーニングします。
一般の方は「プロテイン」までこだわる必要はなく、食事の中で「ぱく増し」を実行していただければよいのですが、アスリートと同じように過激な運動をいきなりではかえって逆効果になることもありますので、持病のある方はかかりつけ医と相談しながら、まずはウォーキングから始め1日何歩という目標を設定します。
そして、体力・筋力が改善する過程では、積極的にさらなる運動を取り入れることが勧められます。筋肉トレーニングやニコニコペースのジョギングなどが考えられますが、通所リハビリテーション(デイケア)では理学療法士などの専門家が積極的に関わり運動メニューを作ります。ケアマネージャーなどにも相談して、積極的に体力の改善に努めてはいかがでしょう。

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21 いいね! ('25/08/19 22:01 時点)