証券口座乗っ取り「5億円の株が消えた」 補償の線引きは法廷で応酬:日本経済新聞
「配当に関するお知らせ」。
6月、神奈川県に住む80代男性のアドレスに証券会社を名乗る1通のメールが届いた。
文面は精巧だが、IDとパスワードを盗むための偽サイトに誘導するフィッシングメールだった。
アクセスした数日後に口座を見ると5億円相当の保有株が知らぬ間に売られていた。
頭が真っ白になり、仕事は手に付かない。
今も株取引や口座の出入金は停止されたまま。
「一瞬で資産を奪われるなんて」と憤る。
日本証
