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一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

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最近読み直している本に

「経営者になるためのノート」柳井  正著(PHP)

があります。

他者の成功を妬み、成功者を隙あらば引きずり

降ろしてやろう、という日本でなぜここまでトップ企業

として続いているのか、何をし続ければそれが可能な

のか、が実に率直に書いてある、というのが私の

書評です。

 

 

先日の日経MJ50周年のインタビュー

(日経MJ2021年12月8日)

でたまたま柳井氏を見つけました。

 

とてもインパクトがあるコメントが多く、

まさにその通り!と思えるものが多かったです。

以下、その一部をシェアさせてください。

 

 

「現在は競合はどこからでも生まれるし、逆に当社が

何をやってもいい。業態を超えるのは当たり前です。」

 

 

「小売業はローコスト分配の考え方でしたが、それでは

付加価値を生まない。チェーンストア理論はもう通用し

ない。最後は人間の力になります。」

 

 

「デジタル化でかえって悪くなることもあります。物事の

判断力がないのに情報だけ増えたら余計に判断でき

なくなる。」

 

 

「ファッションはもともと情報産業です。変な情報に頼る

と逆にヒットも外す。本質ではない表面的な情報は

もっと整理しないといけません。」

 

 

「小売業の勝負はこれからが本番です。中小企業こそ

チャンスがあります。日本に閉じずに世界にどんどん出て

行くべきです。むしろ海外に出た方が、簡単に成功できる

かもしれません。」

 

 

製造小売業(SPA)を実践し、日本の服のスタンダード

を変えてしまった企業の経営者の真髄が、上記のコメントに

表れていると感じ入ります。

 

 

(了)



石塚 毅(いしづか たけし)

1970年生まれ。ビジネス評論家。担当実績7,000社、相談実績15,000人に

裏付けされた企業経営・ビジネスモデル・社風・人材の情報通で博覧強記。

話がおもしろい!と評判。

ご質問・ご相談などはこちらまで。

ishizuka@keiei-c.jp