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アパート経営は相続税対策になるのですか?
(2年前の記事です) 掲載日:2022/10/23
今思い出せば亡き祖父がよく「更地のままにしておくと、相続税で土地を持っていかれてしまう」と言っていました。そんな事もあり祖父が相続税対策として、25年ほど前に銀行から多額の借金をしうちの持つ土地にアパートを建て賃貸経営をしていました。
新築当時は満室で空き室になる事などなく、学生が出てはすぐ入居者が入るという形で思う通りに儲かっていたみたいですが、今では全然ダメと父が嘆いていました。父も商売気のある人ではなく、どちらかというとこのまま誰かに売れるのであれば売りたいという考えです。今から考えれば更地のままの方がよかった気もするのですが専門家のご意見は如何でしょうか?
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ご相談有難うございます。
その当時はお爺様のご意見は正しかったと思います。
しかし高齢化そして少子化の時代を迎えた現代ニッポンではUさんのご意見が正しいでしょう。私はこの手のご相談を定期的にお受けしますが、これから釣り堀に魚がいなくなる(借り手が少なくなる例え)訳です。それに加え少ない魚は美味しい餌(新築物件の例え)がいっぱい周りに増えだし、まずい餌(古い物件の例え)など見向きもしません。
お爺さんの時代と違い、完全に借り手が優位な時代に突入したのです。今まで親の賃貸物件を相続して苦しんでいらっしゃる方を多く見てきました。
「お爺さん、あなたの時代は良かった・・・」これがキーワードかもしれません。
賃貸経営をやり続けたいというお気持ちがないのであれば下手に手をかけて無駄なリフォームでお金を掛けるのではなく売却し現金として資産を保有すべきだと思います。これからの時代、中途半端な気持ちで賃貸経営をして勝ち続けることは不動産業者の私共であっても容易なことではありません。
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