まちの仕事人インタビュー
演劇(ドラマ)の力で人と社会をつなぐ
株式会社オフィスエルアール 代表取締役 谷津 かおり (やつ かおり) さん インタビュー

株式会社オフィスエルアール代表取締役を務める谷津かおりさん。中野区出身。13歳で初舞台を踏んでから演劇以上に面白いものに出会えず、劇団主宰者を経て、現在、芸能プロダクション・イベント・研修教育の3本柱で17期目の会社を経営。

演劇の可能性を広げ、演劇(ドラマワーク)の力で誰もが唯一無二の自分が主役の人生を歩んでいける世界を目指して企業だけでなく個人向けサービスも展開中。

今の仕事を始めたきっかけを教えてください。

13歳で初舞台に立って以来、ずっと演劇の世界にいます。

劇団養成所を経て、個人自営業で「オフィスエルアール」を立ち上げたのが始まりです。最初は俳優として活動していましたが、やがて自分で脚本を書き、演出をするようになりました。社会問題や子どもをテーマにした作品を創り、演劇で社会の課題にもアプローチしていました。

その延長線上で出会ったのが“演劇教育”。作品を創るだけでなく、演劇の力が世の中の役に立てることに感動して、教育や企業研修の分野へ広げていきました。

なぜこの場所なんですか?

出産を機に地元・中野での活動を意識するようになりました。

町会活動の子供会から始まり、法人化してからは法人会や商工会議所にも参加しています。

中野の発展のためにその仲間たちといろいろ社会貢献していく中で、地元企業の方たちと繋がり、演劇や教育・研修の活動を広げていけました。「地元に、仲間に恩返しがしたい」が今の私の活動の基盤になっています。


サービスの特徴・強みを教えてください。

うちの会社の強みは、芸能・イベント・演劇教育(研修)の3つ柱が自社にあるという事です。

俳優マネジメントからイベント運営、ドラマワーク研修までをワンストップで提供できます。日本では珍しい体制だと思いす。

特に「演劇研修」は、俳優がリアルな顧客役を演じながらコミュニケーションを磨くロールプレイング研修は定評があります。またドラマワークは参加者が自分を解放して、自分や他者と向き合うことで、大きな気づきや変化が生まれ、自己肯定感が高まります。演出家として人の可能性を見抜き、それを広げる瞬間に立ち会えるのが何よりの喜びです。

どのようなお客様が多いですか?

最初は接客・営業系の企業が中心でしたが、今では建設、不動産、設計事務所、税理士法人など、幅広い業種から人材育成に関するご依頼をいただいています。

どんな業界でも共通しているのは“コミュニケーションの課題”。チームビルディングや対話の改善など、演劇の力が役立つ場面は本当に多いです。寸劇研修などわかりやすく楽しい研修を求められているお客様にもお声かけ頂いています。

教育現場でも、小中高校や大学での授業、文化庁の事業などに関わらせてもらっています。


今後の展望、やりたいことを教えてください。

ドラマワークを1人でも多くの人に体験してもらいたいと思います。

セリフを覚えたりしませんし、ドラマという遊びを通して自分や他人を知ることができます。これからの時代には欠かせない、数値では測れない、AIには出来ない、生身の人間である私たちだからこそ出来る力が必要になります、それを養うのがドラマワークなんですよね。

企業はもちろん、お母さんやこどもたち、教育者のみなさんにも伝えていきたいです。

もちろん、自分の存在価値がわかる演劇創作も一度は体験してもらいたいです。

特に不登校のこどもたちを一緒に舞台を創りたいという夢があります。

皆さんにメッセージはありますか?

まずはお芝居(演劇)を観てほしいと思います。

「チケットの取り方がわからない」という方は、ぜひ私に聞いてください(笑)。うちの公演に限らず、面白い舞台をご紹介します。

演劇を観ること、そして体験すること。その両方が、眠っている自分の可能性を“見える化”するきっかけになります。人生の主役は、いつだって自分自身です。

「できるかできないかじゃなく、やるかやらないか」  自分の人生に制限なんかないんです。

インタビュー後記

谷津さんは、俳優・演出家としての経験を経て、芸能・イベント・演劇教育(研修)を統合した独自の事業を展開されています。

“ドラマワーク”という手法を通じて、企業のコミュニケーション課題や教育現場の自己表現を支援をされ、

「できるかできないかではない、やるかやらないか、自分の人生の主役は自分」——その言葉通り、自分の軸で社会と向き合う姿勢が、多くの人に勇気を与えています。

これからも事業と地域貢献の両輪を動かし続けて行かれることを期待せずにはいられません。

お問い合わせ

株式会社オフィスエルアール

〒164-0012 東京都中野区本町4-5-17

電話:03-6300-0500

公式HP:https://office-lr.com/

研修HP:https://gekicom.com/

*お電話相談の際、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。