オリンピックを見ていると、努力って本当に美しいと思う。
すごいと分かっていても自分ではなかなかできないし結果が出るまでとなればなおさら。
その姿に憧れや感動、そしてリスペクトが生まれるんじゃないかなと思う。

仕事において「努力=労働」ではないと思う。
特に料理人にとって、仕事の本質は“修行”に近い。
一日の中には、自分がやりたい仕事もあれば、やらなければならないルーティーンの仕事もある。
その中で、やりがいや目的・目標が薄れてくると、どうしても“労働感”が強くなる。
駆け出しの時期は特に、やりたい仕事や面白い仕事を任せてもらえることは少ない。
仕込み・掃除・段取りといった反復作業をしっかり身につける必要があるから、残念ながらそこで挫折する若い料理人が多い。
でも、そこを耐えて頑張ってほしいと思う。その次のステージにはきっとやりたいことがやれる準備ができてるはずやから。

努力は、目標に向かって自分の意志で積み重ねるもの。
労働は、対価や義務が前提の行為。
料理人の仕事にはこの二つが混ざっているから、モチベーションの維持が難しいんだと思う。
僕自身、若いころに結婚して子どもも生まれて、お金もギリギリで余裕なんてなかった。
それでも「料理がうまくなりたい」という思いだけでやってきた。
休みの日の家族でのひと時の時間やお店の飲み会が楽しみのひとつだった。
その中で日々の作業をこなさないと新しい仕事を教えてもらえないことも分かっていた。だからこそ、どうすれば早くこなせるかを毎日考えていた。
すべての行動には偶然じゃなく必然がある、そんな感覚でやってきた。

本気で努力している人は、それを努力と思っていない。
その努力に成果や成長を感じられると、損得勘定や我慢より「面白い」「うまくなってる」が勝つから、心は疲弊しないし、疲れの感じ方も軽くなる。
お客様からの「おいしかった」や「ごちそうさま」などの一言で救われることもしばしば。

もし「働いてる感」が強くなってきたら、目標の設定や自分の力量不足、評価されない環境などを一度見直した方がいいと思う。
まずは目標を明確にして、その目標に向かって進むこと。
サボるんじゃなくて、心や体を回復する時間もちゃんと取る。
料理人はメリハリが必要。
今の時代、何をやってもいい。
自分のやりたいことに努力すればいい。
やりたいことを見つけて優先順位をつけて、仕事もして、休むときはしっかり休む。
そうやってみれば分かる。早く成長するには何回も何回もトライ&エラーしていき努力するしかないってことに。
プロの技術職のみんなこれからも頑張っていきましょう。

#シェフのつぶやきシリーズ
#努力とは
#オリンピック楽しい

続きは Instagram で

31 いいね! ('26/02/16 07:44 時点)