まちの仕事人インタビュー
一生涯ホームドクターとして
うえの歯科医院 院長 上野 友也 (うえの ともや) さん インタビュー

1993年/鶴見大学歯学部卒業

1995年/東京医科歯科大学歯学部医員研修医終了

2002年/うえの歯科医院設立

2004年/医療法人ヴェリタスオーラルケアセンター設立

2012年/ニューヨーク大学CDE在籍

2013年/うえの歯科医院移転

2018年/医療法人名をVERITASと変更

【独立のきっかけを教えて下さい】

研修医2年と2箇所のクリニックを経験しましたが、そんな中クリニックの理念を院長先生に聞いたことがあるんです。


そうしたら、院長先生がこう答えたんです。

「理念なんかないよ。一生馬車馬でいいじゃない」と。

これはショックでした。この一言が独立を考えるようになったきっかけかもしれませんね。

【独立するにあたり何が大変でしたか?】

最初は資金繰りも含め初めてのことばかりで本当に大変でした。理想はあるものの従業員とのコミュニケーションも上手くいかず、オープニングメンバーは半年で全員やめてしまいました。


有難いことに患者さんは増えていましたので、そこからは妻と二人三脚でなんとか凌いでいましたが、その後も従業員の採用にはかなり苦労しました。

【どのようにして困難から脱却されたのですか?】

同じ想いで働ける人を多く仲間にしたいという希望は、コンサルタントにも「それは無理だ」とか「レベルが高すぎる」と否定され続けましたが、自分で本を読み漁ったりして勉強していく中で、2012年から『理念採用』に踏み切りました。


この時期から私の考え方に共感してくれるスタッフに少しずつ仲間になってもらえるようになり、スタッフの在籍率も上がっていったように思います。

おかげさまで1日が本当に忙しく大変なので、来年2月から従業員は週休3日にする予定です。

【うえの歯科医院の特徴を教えて下さい】

こちらの押し付けではなく、患者さんに寄り添った治療計画を一緒に考えていくのが、当院の特徴です。


例えば歯を抜いた時、ただインプラントを勧めるのではなく、お客様の生活背景や考え方、価値観、金銭状況含めて一緒に治療計画を考えていくんです。

【どんな部分に特に注意されていますか?】

患者さんが診療所を出ていく時に笑顔でいてもらえているかは、すごく注意しています。

もし、患者さんが出ていく時に笑顔じゃなかったら、担当者に「あの患者さん大丈夫?」と聞いてしまいます。笑


診療所を自分たちの城にするのではなく、患者さんにとって心地よい空間にしたいんです。

【印象に残る患者さんはいらっしゃいますか?】

余生を過ごすため浜松へ引っ越された70代の患者さんが、近所の歯科医院では治療出来ないと言われて、わざわざ浜松から通われていたんです。


そんなある日、午後一番のアポイントで「今日は治療はいいんだ」と言って打ち明けられたのが『末期の膵臓癌で余命4ヶ月』だということでした。


「おかげで最後まで好きなものが食べられたよ。世話になったから直接会って話したくてね」と言われた時は涙が止まりませんでした。

【今後の展望を教えて下さい】

『一生涯ホームドクター』と掲げている通り、患者さんにずっと寄り添っていけるクリニックにしていきたいと思います。


人はおぎゃーと生まれてから死ぬ直前まで必ず食事をするわけで、そこに関われる歯科医という仕事を本当に素晴らしいと思っていますし、同じ想いで一緒に働けるメンバーに今後もたくさん会えると嬉しいですね。


インタビュー後記

強い理念を持ち、とにかくお客様とスタッフに貢献したいという気持ちが本当に強い上野先生。

お客様がわざわざ遠方から通われるのも納得です。

一度ご相談されたいと思われる方は、お早めのご予約がオススメです!

お問い合わせ

うえの歯科医院

〒230-0077 神奈川県横浜市鶴見区東寺尾6丁目29−14

TEL:045-572-0008

HP:https://www.veritas-occ.jp/sp/

*お電話相談の際、『鶴見区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。