まちの仕事人インタビュー
胃がん・大腸がんの撲滅を目指して
池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 院長 柏木 宏幸 (かしわぎ ひろゆき) さん インタビュー


略歴

  • 埼玉医科大学 医学部医学科 卒業
  • 沖縄医療生活協同組合 沖縄協同病院 初期臨床研修
  • 東京女子医科大学病院 消化器病センター
  • 独立行政法人国立病院機構横浜医療センター  消化器内科
  • 社会福祉法人恩賜財団済生会支部埼玉県済生会栗橋病院  消化器内科
  • 東京女子医科大学病院 大腸・IBDセンター
  • 医療法人八重瀬会 同仁病院 消化器内科 (東京女子医科大学消化器内科助教)
  • 医療法人財団中山会 八王子消化器病院 (東京女子医科大学消化器内科助教)
  • 医療法人財団青空ホームクリニック くじら在宅クリニック

 

保有資格

  • 日本内科学会 総合内科専門医
  • 日本内科学会 内科認定医
  • 日本消化器病学会 消化器病専門医
  • 日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
  • 一般社団法人日本病院総合診療医学会 認定病院総合診療医
  • 難病指定医
  • がん診療に関わる医師に対する緩和ケア 研修会 修了
  • PEG・在宅医療研究会 修了証

 

所属学会

  • 日本内科学会
  • 日本病院総合診療医学会
  • 日本消化器病学会
  • 日本消化器内視鏡学会
  • 日本消化管学会
  • 日本炎症性腸疾患学会


医師を目指されたきっかけを教えてください

小学生の頃から将来、医師になりたいと思っていました。親族に医療従事者もいたことから、医師が身近な存在であったこともありますが、医療系ドラマや漫画の影響も強くありました。特にブラックジャックを小学生の頃に読んで、外科医って格好いいなぁという漠然とした憧れを持ち続けていました。中学生の頃には他の進路を考えることもありましたが、最終的に軸として医師に対する思いが強かった結果、医学部への道を選択しました。


消化器内科医の道を選ばれたのはなぜですか?

沖縄にて研修医時代を過ごしたのですが、様々な診療科で研修するなかで、内視鏡に一番衝撃を受けました。例えば、大腸内視鏡においては大腸の形や長さは人それぞれなので、患者さんによっては難易度が高いこともあります。その中で、どうすれば少しでも苦痛を軽減できるのか、正確に検査できるのかを医師が研鑽することに対して魅力を感じました。何より、消化管出血を内視鏡で止血することや、異物を除去するときには研修医は消化器内科医へコンサルテーションをするのですが、内視鏡医にしかできない手技を見ているときには非常に興奮致しました。外科と内科で迷うこともありましたが、最終的に内視鏡を専門的に扱いたいと消化器内科を選択しました。




開業を目指されたきっかけを教えて下さい

大学病院や市中病院、さらにクリニックでの訪問診療など様々な経験を重ねるなかで多くの患者さんと出会ってきました。その中で、今の自分に出来ることは何だろうと真剣に考えたときに、「患者さんにとって受診しやすい病院・クリニックがあれば、もっと早期発見・早期治療につながるのでは」と純粋に思ったことがきっかけです。

多くの患者さんと出会いや別れがあり、早期発見・早期治療の重要性を身に染みて感じた為、世の中に検査や治療の重要性を伝えることが私の責務と考えております。受診しやすい場所や時間、雰囲気などが結果的に受診する動機にも関係してくると思い、早期発見・早期治療に繋がると考えましたので、クリニックの内装も、あえてクリニックらしくない色合いを使ったり、少しでも楽しんでいただけるように女性医師に内装や動線などを考えてもらいました。


クリニック受付

池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニックの特徴を教えて下さい

胃がん、大腸がんはいずれも「がん死亡数」の上位3位以内に入る疾患であり、今後とも予防医療に力をいれなくてはならない疾患です。早期発見に対しては内視鏡が非常に重要な役割を果たすのですが、特に女性では大腸内視鏡に高い敷居を感じられる方も少なくありません。そのため女性では発見が遅くなることも多く、大腸がんの死亡数は1位となっております。今回、女性の方にも少しでも安心して受診していただけるように、院内のプロデュースに関しては女性のドクターに依頼しました。検査着でいる時間を極力短くしたり、男女の空間を分けたりと動線に関しては強く意識しました。また、院内の雰囲気に関しても少しでも安心していただけるように、細部までこだわりましたので一度ご覧いただけたら嬉しいです。


クリニック待合室


下剤室


クリニックの理念を教えて下さい

理念としては、『胃がん・大腸がんの撲滅』を一番に掲げています。そこは一切ブレること無く、クリニックの軸となっています。患者さん自身や、患者さんのご家族の辛さをよく知っているからこそ、早期発見・早期治療の重要性を感じており、それを実現させるためのクリニックでありたいと思っています。40代以上の方には積極的に検査を受けて頂きたいですし、それより若年の方でも少しでも異常を感じたときは一度ご相談にお越し頂きたいと思います。


患者さんの導線を考慮しています。



どのような患者さんが来院されますか?

腹痛、便秘、下痢、便潜血陽性、痔、健診異常などで受診される方が多くいらっしゃいます。クリニックが池袋にあるため自宅や職場が近い方だけでなく、他県からご来院頂くことも多いです。患者さんの受診される年齢層が幅広いのが特徴で、若年の方で消化器症状を認め受診されることも多いです。若い方の下痢や血便のなかには潰瘍性大腸炎といった病気があり、初めて診断される方や、他院で治療されていた方が治療継続目的に受診されることもございます。一般内科にも対応しているため、生活習慣病の患者さんや健診の方にもよく来ていただいております。

下痢や腹痛などで改善されない場合には潰瘍性大腸炎や過敏性腸症候群など若くして発症する病気であることもあるので、ぜひご来院ください。


リカバリー室


今後、どのような事を目指されていますか?

今は内視鏡検査の普及、患者さんにクリニックを認知していただけることが最重要項目となっています。今後啓蒙活動する上で、検査が必要な方にスムーズに内視鏡検査を受けていただけるようにクリニックの体制を整えていきたいと考えています。スタッフも本当に頑張っていてチーム一丸となって取り組んでいますので、同じような志を持たれる方がいらっしゃれば、当院で一緒に働いてもらえたら嬉しいと思っています。このクリニックで素晴らしいチームを作り、一人でも多くの方の胃がん、大腸がんを予防できることを目指しております。



パウダールーム

インタビュー後記

待合室からパウダールーム、下剤室に至るまで細部にわたり柏木先生の思いが伝わるクリニックでした。医療機関に行くと、どうしても白を基調とした環境で、多少なりとも緊張感をもってしまうところですが、華やかでありながら心遣いの溢れる池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニックはそのような緊張感を感じさせることが無いので、リラックスしながら受診出来るのではないでしょうか。

『胃がん・大腸がんの撲滅』という理念に対して真摯に挑まれる柏木先生ならば、どのような不調に対しても優しく相談にのっていただけること間違いございませんので、不調を感じられた際は、来院されてみてはいかがでしょうか?


お問い合わせ

■医院名  池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック

■HP  【公式】池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院|東京都豊島区で苦しくない胃カメラ・大腸カメラ (ikebukuro-cl.com)

■診療科  消化器内科、内視鏡内科、内科

■所在地  〒170-0013

東京都豊島区東池袋1-21-1  ラグーン池袋ビル6F

■電話番号  03-5992-5577

■最寄り駅  「池袋駅」35番出口より徒歩3分


*お電話相談の際、『豊島区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。