地方には仕事が「ない」と聞きます。
都会に比べ選択肢は「少ない」のですが、地域の個性を活かした仕事に出会うことがあります。

移住を考えるとき、仕事も重要な要素のひとつ。
リモートワークや起業もありますが、それは移住を考える人のまだ一部だと思います。

そして都会で培ったスキルは、地方の企業に必要とされていることも多いです。
そこで今回、連載として2つの企業にインタビューしました。
前半は水産業の「尾鷲物産」です。

–あの美味しかったブリは尾鷲から?
尾鷲物産のある尾鷲市は三重県南部の東紀州に位置し、漁業が盛んな地域です。ブリと聞くと寒ブリが有名ですが、東紀州は春ブリ。主に3月から4月に旬を迎え、濃厚な旨味、とろける脂が特徴です(個人的に春になると必ず食べに行きます)。
ちなみに尾鷲物産は全国の量販店(スーパーマーケット)や大手回転寿司にブリを届けている会社です。

尾鷲物産ではブリなどの養殖をメインに、天然マグロやブリの漁などの一次産業、自社工場での加工の二次産業、流通、直売店「おわせお魚市場おとと」の運営などの三次産業を合わせて、六次産業を展開しています。
常務の玉本さん、総務部の小松さんと前田さんにお話をうかがいました。

–尾鷲物産には、どんな仕事がある?
玉本さん:魚を育てる養殖や漁の仕事、工場での加工や生産管理の仕事もあります。毎年、水産系の高校から2〜4名、農業系の大卒は1〜2名採用しています。また生産現場だけでなく、今後は営業や事務その他の人材も募集していきます。

–どのような移住者が働いている?
小松さん:私自身、Uターン移住者です。愛知県に進学しそのまま就職。地元にもどり尾鷲物産で総務の仕事をしています。地元は自然が豊かで子どものころは自然のなかで遊んでいて、子育てにも良い環境だと思います。

前田さん:私もUターンです。大阪で進学と就職し、地元にもどり他の仕事を経て尾鷲物産に就職しました。人が温かく自分が育ったまちなので、暮らしに安心感があります。

玉本さん:Iターンの移住者もいます。彼は以前、東京でサラリーマンをしていました。旅好きで東紀州に来た際、幻の牡蠣と呼ばれる「渡利牡蠣」の味に感動し、それから毎年訪れていたそうです。「このまま東京暮らしでいいのか」と自問していたときに弊社のことを知り、メールで連絡をくれました。「一度、見に来てよ」と返信したら来社してくれて就職。総務の仕事を経て「おとと」の店長をお願いしました。

–地方にはどんな可能性がある?
漁業や林業という第一次産業が盛んな東紀州。メディア等では第一次産業の衰退が報じられることが多いですが、実際のところはどうなのでしょうか?

玉本さん:尾鷲という地域のメリットを活かしながら、魚を通じて身の丈に合った展開を考えており、四国で廃業寸前の養殖業の2社を買取り再生も手掛け、自分たちで魚をつくる仕事を拡大しています。また世界を見れば、2050年に人口が100億人に近づきます。食糧としてのタンパク質が必要になるなか、魚の養殖業は世界で5倍近く伸びている産業です。一方日本は担い手が不足しています。課題としては世界的にはタンパク質の需要、日本国内では人口減少、担い手不足の問題でしょうか。そのような背景のなか、単純に生産、労働だけでなく様々なスキルを求めているのが現状ですので、ご興味のある方はぜひご連絡いただければ幸いです。

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お話を伺うなかで、全国や世界への展開の可能性を感じると同時に、それに関わる人材のニーズも強いと思いました。
それは尾鷲物産や水産業だけでなく、世界を見ている地方の企業に共通することだと思います。
次回は林業を焦点にしたインタビューです。
ぜひ、ご期待ください。

▼取材協力
尾鷲物産株式会社
https://www.owasebussan.net/

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