ドロっとした冷たいコンニャクのりの感触は今も右手に残っています。
「これを作らなければ日本が負ける」。
そう信じて、女学生だった林文子さん(名古屋市中川区)は名古屋陸軍造兵廠(しょう)千種製造所で黙々と手作りしていた。
それは、旧日本軍の秘密兵器「風船爆弾」でした。
――――――――――――――――――制作中日新聞社愛知...

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