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一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

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先週の木曜日は今年初の真夏日でした。

熱中症で救急搬送も多かったようです。

身体が気温差についていかないらしいですね。

くれぐれもご自愛ください。

 

1、 中国のこれからは?

 

いま多くの日本企業は中国とのビジネスを

これからどうするか?と悩んでいらっしゃるところ

が多いと聴きます。

縮小か?拡大か?継続か?撤退か?

事実、日本企業の撤退が多いようです。

 

2、ジャック・アタリ氏の日経インタビュー(3/29)

 

このテーマを考えるにあたって、元欧州復興

開発銀行総裁のジャック・アタリ氏の日経新聞

インタビューが大変、参考になりましたので

石塚の要約を以下に示します。

 

「米国は中国に対しこれまで以上に敵対的な

態度をとるはずだ。

米国は戦略的分野に素材や部品を供給して

いる中国企業を徹底的に排除しようとするだろう。」


「中国共産党が最近発表した経済成長率の

目標値は5%であり、数十年来で最低の数値だ。

直面する困難は途方もなく大きく、この控えめな

目標値でさえ達成できるか疑わしい。」


「第一に人口の急減で労働市場が逼迫する

若い女性は経済的に自立してきているが、

子育て支援策が不十分で合計特殊出生率の

上昇は期待できない。社会は豊かになる前に

高齢化し、介護・医療費の急増に悩まされる

急成長してきた中国経済は失速するだろう。」


「さらに中国共産党の企業支配の姿勢が明らか

になるにつれ、中国国内だけでなく外国の投資

家も中国での投資に消極的になっている。

既に多くの中国の起業家は活動拠点を外国に

移し西側諸国の多数の企業は中国から撤退して

生産・販売に適した土地を探している。この動きは

今後も継続する。」


中国が米国に代わる超大国にはならない。

 

「汚職がはびこる現状では、今日の中国に一党

独裁型からインド型民主主義への円滑な移行は

期待できない。」


共産党の権威が失墜すれば、1990年代の

ロシアのように政治的な混乱を招き、似た道を

たどるだろう。

「グローバルオピニオン  ジャック・アタリ氏

日経電子版2023/3/29」



いつのまにか、中国も成熟化したんですね。

中国とのビジネスは見方を変えなければならない

ということですね。

 

(了)



石塚 毅(いしづか たけし)

1970年生まれ。ビジネス評論家。担当実績7,000社、相談実績15,000人に

裏付けされた企業経営・ビジネスモデル・社風・人材の情報通で博覧強記。

話がおもしろい!と評判。

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ishizuka@keiei-c.jp