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一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

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むかし日下公人さんの

(ソフト化経済センター理事長)講演を

聴いたときのことです。

司会者が

「日下先生、低迷する日本経済を復活させる

  ために、わたくしたちは何をしたらいいで

  しょうか?」

と質問をしたのです。

それに対して日下さんは

「あのね。そんなレベルのことをあなたが

  考えなくてもいいの。」

「そんなこと課題解決しようがないでしょう。」

「もっと目の前のこと、手の届くことを

  一生懸命考えなさい、やりなさい。」

と答えたのです。

予定調和を大きく外す回答に司会者が

詰まってしまい、場がしーんとしたことを

いまも鮮明に覚えています。


この日のできごとは少なからず私に

影響を与えてまして


「これからはマクロに影響されずに、

  自分の手の届く範囲の課題解決をしよう」


と考えるようになりました。


要は、景気が良くても景気が落ち込んでも、

自分の会社や事業、仕事はそれに左右される

規模じゃないよ、ということです。


大手企業は市場シェアが高いので

確かに景気に左右されます。

でもシェアの小さい中小企業は

マクロ経済に関係ない、

自社の工夫と努力が業績を決めます。


ポストコロナでテレワークや働き方改革への

傾斜が進んでます。

業績アップ、生産性をアップさせるためには

あたりまえのことですが、

仕事の定義を明確にして業務を細かく分析

しないとテレワークになんか移行も対応できません。

どこでやったかより、

どの仕事をやったかが重要で

先日の『週刊エコノミスト』 2020/7/28も

「出社は仕事にあらず」という特集が

組まれてました。


いまさら?

でもいったいどれほどの会社ができているかは疑問です。

今後はますます業務分析ツールやサービスが

普及するかもしれませんね。


1人1人の仕事を決めて、

どの仕事がどれくらいの生産性があるかのか

見える化する、

そうすると当然のことですが、

採用はジョブ型採用に

人事評価は100%見える化・数値化され

報酬は当然に成果主義報酬にならざるを得ません。

これって大企業ほど難しいんですよねー

いやー大変だ(笑)


「人を増やして利益を増やす時代は終わり。

  これからは、人を減らして利益を増やす

  時代だ。」

(ブランドファーマーズインク代表 安田佳生 氏)


ビジネス環境はこれから数年で劇的に変わるでしょう。

ならば自分の手の届く範囲でどんどんチャレンジした方が良さそうですよね。




石塚 毅(いしづか たけし)

1970年生まれ。ビジネス評論家。担当実績7,000社、相談実績15,000人に

裏付けされた企業経営・ビジネスモデル・社風・人材の情報通で博覧強記。

話がおもしろい!と評判。

ご質問・ご相談などはこちらまで。

ishizuka@keiei-c.jp