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健康
免疫力を上げる為には?体重編
東京都新宿区在住M様
(1年前の記事です) 掲載日:2024/01/17
免疫を上げるためにはどんな生活習慣がいいのかという質問に対して天野先生の回答の一つに太り過ぎない事が大切とありました。免疫と体重についての因果関係を教えて下さい。
※ 相談者のプライバシーに配慮し、実際の質問内容を一部改変して掲載している場合がございます。ご容赦ください。
豊島区民のミカタがお答えします

豊島区民のミカタがお答えします
eHealth clinic 新宿院
医師
天野 方一
太らない事が大切です。
以前から、太っている人(BMI>25-30が目安)のほうがより感染症にかかりやすく、また一旦かかると重症化しやすい、と言われてきました。
その理由の1つが、太っている人に起こる低アディポネクチン血症であるといわれています。
アディポネクチンとは、脂肪細胞から分泌されるホルモンの1つです。近年の研究では、アディポネクチン値が低いと、骨髄で白血球の一種である顆粒球の増殖に異常が生じることが動物実験で分かっています。
感染症に罹患した時に白血球の増殖が十分でないと、感染症に対しての抵抗力が下がってしまいます。
感染症から自分自身を守るためにも、太り過ぎは良くないと言えます。