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一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

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温かい日が続きます。

卒業式は桜が咲いて素敵でしょうね。

 

 

1、 ChatGPTってなに?

 

これは一過性の現象ではないです。

まったくの私見ですが1998年ころ

職場にWindowsとメールが席捲

し始めたあの現象と重なります。

また、スマホが社会を変え、生活や

政治体制を変えたり、これと一緒の

現象が起こる、と予想しています。

まさに「不可逆反応」ですよね。

流行り廃りではない。

スマホが世の中に登場する前の世界

にもう戻れないはずです。

今さらポケベルに戻す、ガラケーの

頃に戻りたいはない、のと一緒です。

ChatGPTはそれぐらいのインパクト

です。

一度使うと便利すぎて「なし」に戻れ

ないです。

 

 

2、 試験勉強が要らなくなる!?



ChatGPTってアレクサやSiriや

GoogleHomeと一緒のチャット

ボットです。

しかしChatGPTって会話の精度が

人間と会話しているとしか思えない。

アレクサと別次元のレベルです。

実例でいうとアメリカの医師の国家

試験に合格するレベルだそうです。

2022年の医師の国家試験は

全350問で合格ラインが60%。

ChatGPTに何回かやらせて正答率

が52%から75%になったとのこと!

 

 

3、オセロの4つ角を押さえたのかも


Netflixは100万人のユーザー

登録に3年半かかりました。

Facebookは10ヶ月。

Spotifyは5ヶ月。

インスタは2ヶ月半。

さてChatGPTは何日かかったか。

わずか5日です。

 

ChatGPTを開発したシリコンバレー

のOpenAIという組織組織に

Microsoftは1000億円以上投資

しており、さらに追加で1兆円出資する。

他にもイーロン・マスクなど多くのシリコン

バレーの投資家がOpenAIに出資して

います。

MicrosoftはOpenAIの利益の

75%(!)をもらうことになってます。

Microsoftは、Bingという検索エンジン

持ってますが検索の精度が悪くて誰も

使ってません。

Googleのシェアはグローバルで92%。

日本では76%。ヤフーが16%。

結局ヤフーの検索エンジンはGoogleを

使っているため76+16で日本は92%。

日本でのBingのシェアはわずか7%

なのですが、MicrosoftはChatGPTを

入れ込んだBingに検索とは別に

ChatGPTの検索結果を出してくれる。

MicrosoftのサティアCEOは

「ChatGPTで世界を変える」

と意気込んでいます。

ひょっとしたら、Microsoftはオセロの

4つ角を押さえたのかもしれませんね。

 

GoogleもチャットGPTに対抗して

Google Bardをリリースします。

Googleの検索エンジンを世界中の人

が使わない可能性が出てきたから、という

見方もあります。

Googleで収益の9割以上が

広告収益、そのうちの6割が

検索エンジン由来。

Google Bardをリリースしてしまったら

自分たちが長年開発してきた検索エンジン

を誰も使わないようになるということを

予想していたから、怖くてリリースができ

なかった、という説もあります。

 

帝国の覇権争いからも目が離せない。

あと2~3年でどんな世の中になるの

でしょう。ワクワクが止まりません。

 

 

(了)



石塚 毅(いしづか たけし)

1970年生まれ。ビジネス評論家。担当実績7,000社、相談実績15,000人に

裏付けされた企業経営・ビジネスモデル・社風・人材の情報通で博覧強記。

話がおもしろい!と評判。

ご質問・ご相談などはこちらまで。

ishizuka@keiei-c.jp