【作品紹介】第28回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)
現在開催中の「第28回 岡本太郎現代芸術賞」、通称TARO賞の作品紹介 第四弾です☺️🌿
本展のリーフレットに作家さんが寄せてくださった言葉とともにご紹介いたします🌟
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🔸#西野萌黄 /《六道輪廻 地獄道》
星の由来やエジプトの謎、チュパカブラの生存など曖昧な出来事を好んで調べることがある。私は人の生死を語るにはまだ半可通であるが、一生の此岸の旅を経た後の死生観を考えるのは面白く、特に仏教は多くの宗派に分かれたが、その中でも影響を与えたインド神話は特に死生観について深く思索している。今まで私は自己実現や自己解放について仏教図を描いてきたが今回の六道輪廻では人の死後どこに行くのかという大きい議題に触れ、初の掌編小説を動画の中に加えた。輪郭のない空間で地獄道を視覚的かつ感覚的に想像してほしい。
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🔸#英ゆう /《嵐のあとの庭で子を導こうとする母親の歩みと生命の循環の煌めき、または様々な次元の交感が巡るところ》
古都奈良に不退寺という寺がある。ある年激しい台風の後、庭が雑草で埋め尽くされた。人が造作した景色を自然の力強い生命力が押し拓く姿に感銘を受けた。
2000年よりタイに学び、それをルートに日本人の自然観と美意識を探っている。現在はタイ仏教に残る伝説の仙果や花の造形を日本の風景に取り込んだ絵を描き、日本建築に調和する屏風などに仕立てて平面による空間の構築を模索している。
人と自然が鬩ぎ合いながらも潜在的に共生する景色を描きたい。
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🔸#濱本菜花 /《苦しみの先へゆけ》
暗い洞窟が長く続いている。頭上には今にも泣きだしそうな雨雲が覆い尽くしている。鍾乳石が棘となり足裏を血だらけにしながら一人の女が歩いている、暗く先の見えないあまりにも苦しい道をそれでも歩き続ける。きっとその先の光を求めて。
精神的にも、物質的にも抑圧され生活が出来なくなる日々がありました、苦しみの中、泣いて毎日横になったこともあります。しかし生活を諦めきれず続ける中で手を差し伸べて下さる人と出会ったり、さらに攻撃しもみ消そうとしてくる人とも出会ったりしたその時の心情を物語性のある絵に落とし込んでいます。それでも生きて、制作していきます。
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🔸#前田明日美 /《ささやきの棲処》
「たとえば空を流れる雲の形やそよぐ風の音がとっても素敵に思えることがあるのは、魔法の力―すなわち物の心によるものである」と、昔に観たアニメで教わったことを覚えています。
今回の作品は、巻貝の螺旋模様に漠然とシンパシーを抱き制作を始めました。
やまびこのように作用・反作用を受けながらほんの少しズレて反復している隔壁の、その向こうに、幻想だと分かりながらも特別な未知の気配を期待してしまいます。私たちとは相容れない存在を、触れられなくともひと目見たい、見られなくても感じてみたい。
魔法がもたらすこの上ない快楽は私の内を無限に拡げ、やさしく在ろうと世界に約束できる気がします。
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✨第28回TARO賞入選作家リレートーク 開催✨
作品や制作背景について聞くことのできる貴重な機会です🗣️ぜひご参加ください❗️
日時:3月23日(日)、3月29日(土)、4月13日(日)
各回14:00~(1時間程度)
*開催日により参加作家が異なります。
*予約不要でご参加いただけるイベントです。
料金:要観覧料
場所:企画展示室
【参加作家】*都合により変更となる場合があります。
3月23日(日):井下紗希、大岩美葉、仲村浩一、増田充高、毛利華子
3月29日(土):神村あづさ、斎藤 翼、陳 昱如、どばしほのか、西野萌黄
*詳細はホームページをご覧ください🔖
◆開催概要◆
第28回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展
会 場 :川崎市岡本太郎美術館 企画展示室
会 期 :2025年 2 月23 日(日・祝)~4 月13 日(日)
主 催 :川崎市岡本太郎美術館、公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団
休館日:月曜日(3/24、3/31、4/7を除く)、3/21(金)
観覧料:一般700円(560円)、高・大学生・65歳以上500円(400)円、中学生以下は無料、()内は20名以上の団体料金
※本料金で常設展もご覧いただけます。
◆入選作家(五十音順)◆
井下紗希/IWACO/大岩美葉/神村あづさ/木原健志郎/黒田恵枝/齋藤玄輔/斎藤翼/陳昱如/土田祐加/どばしほのか/仲村浩一/西野萌黄/英ゆう/濱本菜花/前田明日美/増田充高/丸山千香子/武藤攝/毛利華子/望月章司/矢成光生/山下茜里/山田歩
◆同時開催◆
常設展「私の現代芸術─コンペイ党宣言」 2025年1月18日(土)~4月13日(日)
#川崎市岡本太郎美術館 #岡本太郎美術館 #岡本太郎
#TaroOkamoto #岡本太郎現代芸術賞 #TARO賞
#taroaward
現在開催中の「第28回 岡本太郎現代芸術賞」、通称TARO賞の作品紹介 第四弾です☺️🌿
本展のリーフレットに作家さんが寄せてくださった言葉とともにご紹介いたします🌟
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🔸#西野萌黄 /《六道輪廻 地獄道》
星の由来やエジプトの謎、チュパカブラの生存など曖昧な出来事を好んで調べることがある。私は人の生死を語るにはまだ半可通であるが、一生の此岸の旅を経た後の死生観を考えるのは面白く、特に仏教は多くの宗派に分かれたが、その中でも影響を与えたインド神話は特に死生観について深く思索している。今まで私は自己実現や自己解放について仏教図を描いてきたが今回の六道輪廻では人の死後どこに行くのかという大きい議題に触れ、初の掌編小説を動画の中に加えた。輪郭のない空間で地獄道を視覚的かつ感覚的に想像してほしい。
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🔸#英ゆう /《嵐のあとの庭で子を導こうとする母親の歩みと生命の循環の煌めき、または様々な次元の交感が巡るところ》
古都奈良に不退寺という寺がある。ある年激しい台風の後、庭が雑草で埋め尽くされた。人が造作した景色を自然の力強い生命力が押し拓く姿に感銘を受けた。
2000年よりタイに学び、それをルートに日本人の自然観と美意識を探っている。現在はタイ仏教に残る伝説の仙果や花の造形を日本の風景に取り込んだ絵を描き、日本建築に調和する屏風などに仕立てて平面による空間の構築を模索している。
人と自然が鬩ぎ合いながらも潜在的に共生する景色を描きたい。
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🔸#濱本菜花 /《苦しみの先へゆけ》
暗い洞窟が長く続いている。頭上には今にも泣きだしそうな雨雲が覆い尽くしている。鍾乳石が棘となり足裏を血だらけにしながら一人の女が歩いている、暗く先の見えないあまりにも苦しい道をそれでも歩き続ける。きっとその先の光を求めて。
精神的にも、物質的にも抑圧され生活が出来なくなる日々がありました、苦しみの中、泣いて毎日横になったこともあります。しかし生活を諦めきれず続ける中で手を差し伸べて下さる人と出会ったり、さらに攻撃しもみ消そうとしてくる人とも出会ったりしたその時の心情を物語性のある絵に落とし込んでいます。それでも生きて、制作していきます。
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🔸#前田明日美 /《ささやきの棲処》
「たとえば空を流れる雲の形やそよぐ風の音がとっても素敵に思えることがあるのは、魔法の力―すなわち物の心によるものである」と、昔に観たアニメで教わったことを覚えています。
今回の作品は、巻貝の螺旋模様に漠然とシンパシーを抱き制作を始めました。
やまびこのように作用・反作用を受けながらほんの少しズレて反復している隔壁の、その向こうに、幻想だと分かりながらも特別な未知の気配を期待してしまいます。私たちとは相容れない存在を、触れられなくともひと目見たい、見られなくても感じてみたい。
魔法がもたらすこの上ない快楽は私の内を無限に拡げ、やさしく在ろうと世界に約束できる気がします。
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✨第28回TARO賞入選作家リレートーク 開催✨
作品や制作背景について聞くことのできる貴重な機会です🗣️ぜひご参加ください❗️
日時:3月23日(日)、3月29日(土)、4月13日(日)
各回14:00~(1時間程度)
*開催日により参加作家が異なります。
*予約不要でご参加いただけるイベントです。
料金:要観覧料
場所:企画展示室
【参加作家】*都合により変更となる場合があります。
3月23日(日):井下紗希、大岩美葉、仲村浩一、増田充高、毛利華子
3月29日(土):神村あづさ、斎藤 翼、陳 昱如、どばしほのか、西野萌黄
*詳細はホームページをご覧ください🔖
◆開催概要◆
第28回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展
会 場 :川崎市岡本太郎美術館 企画展示室
会 期 :2025年 2 月23 日(日・祝)~4 月13 日(日)
主 催 :川崎市岡本太郎美術館、公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団
休館日:月曜日(3/24、3/31、4/7を除く)、3/21(金)
観覧料:一般700円(560円)、高・大学生・65歳以上500円(400)円、中学生以下は無料、()内は20名以上の団体料金
※本料金で常設展もご覧いただけます。
◆入選作家(五十音順)◆
井下紗希/IWACO/大岩美葉/神村あづさ/木原健志郎/黒田恵枝/齋藤玄輔/斎藤翼/陳昱如/土田祐加/どばしほのか/仲村浩一/西野萌黄/英ゆう/濱本菜花/前田明日美/増田充高/丸山千香子/武藤攝/毛利華子/望月章司/矢成光生/山下茜里/山田歩
◆同時開催◆
常設展「私の現代芸術─コンペイ党宣言」 2025年1月18日(土)~4月13日(日)
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#TaroOkamoto #岡本太郎現代芸術賞 #TARO賞
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('25/03/19 22:01 時点)