まちの仕事人インタビュー
【店舗まるごと整える!】35周年の先に見据えるものとは
シグマソフトサービス株式会社 代表取締役 鈴木 昭 (すずき あきら) さん インタビュー

シグマソフトサービス株式会社

鈴木  昭代表取締役

出身:神奈川県

学歴:専修大学

趣味:バンド活動(ドラム)、ゴルフ

馬喰町、馬喰横山、東日本橋のちょうど真ん中に位置するシグマソフトサービス株式会社。

今年35周年を迎え、ロゴマークも刷新。「∑」と社名にある「3つのS」が融合したデザインは、未来への道を切り拓く革新と前進の象徴です。

3代目となる鈴木社長にお話しを伺うと、バンドやゴルフ、自家農園など多趣味で、人から愛される社長のお人柄と、次世代を見据えつつ、革新を続ける経営の根幹を垣間見ることが出来ました。

御社の設立された経緯は

パワーショベル、ブルドーザーなどの建機を扱う小松製作所は、多くのグループ企業を抱えていたのですが、その1つにコマツソフト株式会社(現:クオリカ株式会社、以降コマツソフトと表記)という会社がありました。


コマツソフトはIBM(米大手IT企業)のPOSレジの代理販売をしていたのですが、売って終わりということではありませんでした。


スーパーなどの小売店に何百台というPOSレジを導入するのですが、ディスプレイやお金を入れるドロア、バーコードを読み取るスキャナーなどのパーツは一体型ではなく、バラバラだったので、搬入から組み立て、システムの設定など小売店のお客様がすぐに使える状態まで請け負っていました。


事業規模の拡大に伴って、1989年に搬入を業務委託していたチームが法人化して、シグマソフトサービスが設立されました。

鈴木社長が現職に就かれるまでの経緯は?

私はコマツソフトに就職をして、最初は大型コンピュータのシステムエンジニアをしていたのですが、スーパーのPOSを開発していた事業部がレストランや居酒屋などの外食業のPOSも開発案件を受注した際異動になり、そこで大きく人生が変わりました。


一番最初に取り組んだのは、関東を中心に展開する外食企業が経営するファミリーレストランでした。


親会社で使用していたIBMの汎用機(業務用の大型コンピュータ)とPOSの導入から始まり、ホールスタッフが使うオーダーシステムの開発にまで発展していきました。


当時はホールスタッフが専用のハンディターミナルを持って、注文を取り、厨房にメニューのオーダーがプリントされるようなシステムが使われており、お会計の際に伝票を見て、POSで一つずつ入力するのに手間がかかっていました。


そこで、今では当たり前ですが、オーダーのシステムとPOSが連携するようにして、お会計が出来るように改善をしました。



このシステム開発実績をベースに、外食企業向けシステムのパッケージを作ることになり、売り上げの管理や食材の発注の仕組み、シフト管理など必要なものを全て詰め込みました。


そのパッケージは「Tasty」と名付けられ、私が退職するまでに本部で約100社、店舗で約3,000店に導入されました。


当時は作ったパッケージの導入をシグマソフトサービスに依頼する立場でしたが、回りまわって2016年に私が三代目の代表を務めることとなりました。紆余曲折ありましたが、今年2024年に創業35周年を迎えることが出来ました。


現在の事業内容について

システムの導入サービス、保守サービス、人材派遣サービス、A-Zen事業の大きく分けて4つになります。


①システムの導入

システム環境整備からキッティング、設置・保管に至るまでワンストップで対応します。

店舗の方々が使えなければ意味がないので、設置後にマニュアルを作成したり、勉強会を行うこともあります。

②保守

2016年より24時間365日対応のヘルプデスクを設けて、お困りごとにすぐに対応できるような体制を整えています。

クライアント企業が供給したITシステムが常に完璧に作動するサポートします。

③人材派遣

IT機器に関わる導入、管理、保守のスキルを持つ人材の派遣を行っています。

クライアント企業に常駐し、エンジニア業務、営業事務、お客様対応など多岐にわたる分野で活躍しています。

④A-Zen事業

名前は建築物の増改築、修繕を意味する「営繕」からインスパイアされ、AからZまで全てを対応する意味で「A-Zen」と銘打っています。

既存什器の回収から什器のオーダーメードまでお客様のニーズに応じた什器を提供し、店舗を丸ごと整えます。

今後の展望について

既存のサービスに加えて、事業領域を拡大させていきたいです。


店舗のお困り事や、提供元のベンダーの皆さんのお困りごとを我々が「お助けマン」として活動する、そのような考え方で「店舗まるごと整える!」をスローガンにしています。


具体的には、先日プレスリリースを出しておりますが、事業所を拡大し、3つの取り組みを行いました。


①「ヘルプデスク」用常設オフィス新設

特に流通小売業、外食産業でのコールセンター、ヘルプデスク関連のニーズが高いため、そのニーズに対応すべく専門施設を新設しました。

②「キッティングセンター」拡張

機器の入れ替え、刷新、OS/アプリのバージョンアップ等もお客様業務変革の中で拡大傾向にあるため、約250%拡張を行いました。

③「A-Zen Base Factory」開設

IT機器周辺を補完する什器や筐体の金属加工、溶接を行う工場を開設しました。



今やっていることを発展させながら、次の世代にバトンタッチしていきたいと考えています。

若いスタッフには貪欲にチャレンジして欲しいです。


大切にされていること


私たちのお客様である企業様の向こうには、その企業様を利用する一般消費者がいることを念頭に置いています。


システム開発というと、企業の方々が便利になる、効率化になる、生産性が上がるなどと思われがちですが、大切なのは「企業のお客様」です。


例えば、レストランだと美味しいものを食べて、最後にお金払う時にウダウダしていたら、せっかく美味しかったものが半減してしまう。

お金をいただくというのは最後の儀式なので軽く見てはいけません。


社員にはいつも「店舗の方々が困らないように、どう解決したら喜んでいただけるかを考えながら行動しよう」と伝え、弊社の経営理念である「信頼と感謝」の浸透に努めています。


求人情報

<仕事内容>ヘルプデスク業務

<勤務地>東京都中央区日本橋横山町

<給与>応相談

<勤務時間>フルタイム

<休日・休暇>応相談

<待遇・福利厚生>応相談

<求めている人材・スキル・資格>特になし

<応募方法>電話、メールで連絡、その後面接にて決定


インタビュー後記

とても気さくにお話しいただき、和やかな雰囲気の中、インタビューを行うことが出来ました。

バンド活動の動画や最近始めたという畑での農作業の写真なども見せて頂いたのですが、プライベートも全力で楽しまれている様子が印象的で、活力を感じました。

そういった鈴木社長のお人柄やパワーが、会社にも良い影響を与え、35周年を迎えた今でも、革新と前進の風土を根付かせているのだと思います。

これから10年、20年先に、どんな成長を遂げられているのかとても楽しみです。

お問い合わせ

シグマソフトサービス株式会社

【本社】

〒103-0003

東京都中央区日本橋横山町5番12号  田中ビル

TEL:03-5652-7765

FAX:03-5652-7785

 HP:https://sigmasoft.co.jp/

*お電話相談の際、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。