長く働いて自分自身のキャリアを積めるサポートを～株式会社桜縁キャリア 主任・キャリアアドバイザー　石森愛梨さん～

まちの仕事人インタビュー

長く働いて自分自身のキャリアを積めるサポートを

株式会社桜縁キャリア 主任・キャリアアドバイザー 石森 愛梨 (いしもり あいり) さん インタビュー

お仕事についてお聞かせください。

  医療・福祉をメインにした人材紹介事業と採用代行事業をしている株式会社桜縁キャリアというところで、キャリアアドバイザーとして活動しています。

  私のキャリアのスタートは、学生時代からの夢だったアパレル会社でした。しかし、就職してから間もなく夢と現実とのギャップに気づいてしまい、早いうちから退職を考え始めていました。とはいえ、しばらくはアパレル業界を離れることなく、販売のアルバイトを続け、当時ライターやブロガーとしての活動を理解してくださった近所の整骨院の受付事務もアルバイトで掛け持ちしていました。そんな時、コロナ禍になってしまいます。そこで「私、このままでいいの？」と不安に思うようになり、自分の保険を担当してくださっていた保険屋さんに相談をしました。当初は転職相談という形で保険屋さんから今の会社の社長さんを紹介していただき、ここでも掛け持ちをさせていただいていたのですが、次第に人材業に興味を持つようになり、「ここで働かせてください！」と社長さんにお伝えしたところ、正社員として、今の仕事を始めることになりました。

  もとをたどると、保険屋さんに出会ったきっかけも、自分は今後どういうキャリアを積んでいこうかと思ったところからでした。自分なりにすごく悩んで悩み抜いた結果、私はもともと人の心理に興味があったということもあって、まずはたくさんの人と会話をしよう！  あわよくば100人に相談しよう！  といった勢いで、オンラインでいろんな業種の方とお話をし始めます。そうしていくうちに、キャリアアドバイザーとして活動していくターニングポイントとなった保険屋さんとも出会い、カウンセラーになりたいと考えるようになりましたが、カウンセラーと一口にいっても、さまざまな分野があり、どんなカウンセラーになりたいのか、イメージが全然わかない……。そんな時、人材業はどうかと、実際に現場で活躍されている方にアドバイスをいただきました。私は幼少期から働く大人が好きだったことや、アパレル業界で働いていた時から人の役に立ちたいという気持ちを持ち続けていたので、人材業という職種にはとてもしっくりきました。そこから業種を人材業に絞って転職活動を始め、そのことを保険屋さんにも伝えていたところ、前述のような流れに至りました。

  また、小さい頃にお医者さんになりたいと思っていましたが、実際になれないって思った時に、医療・福祉従事者のサポートだったらできるなと思ったので、その点もしっくり来ているところになります。

  現在、私がキャリアアドバイザーとして携わらせていただいているのは、医療・福祉に従事されている方、介護士さん、看護師さん、臨床検査技師さんなど病院、クリニック、介護施設等々で働かれている方で8割ほどです。残りの2割は一般職と言われている営業職や事務職、または未経験のエンジニアの方などで、一般職に関してはご紹介を通して転職サポートをしています。

お仕事で大事にされていることは？

  前にもお話ししたように人材業をしている今の自分は自分でも思うほどとてもしっくりしてはいるのですが、人材業に行き着くまで、オンラインでたくさんの方とお話をしたことがキャリアアドバイザーとして活動していく中で大きな財産になっています。そういったこともあり、ご相談に来られる求職者さんとは何度も会話をするようにしています。最終的な決断は求職者さん自身がすることの大切さもあると思うのですが、会話をすればするほど求職者さんが目指すゴールに辿り着くといったところを大事にしています。あくまでも私たちの役割は、壁打ちだったりとか、縁の下の力持ちという言葉にあると思っています。

今後の展望をお聞かせください。

  医療・福祉の転職サポートをさせていただく中で、同業者さんとお話ししたり、医療・福祉の転職サポートをやったことがない同業者さんから求職者さんをご紹介していただくことも多く、実際に今の会社は8割がご紹介で成り立っているということもあります。そういったこともあり、最近、医療・福祉の人材業をやりたいという企業さんに向けたコンサルティングも始めました。今まで通り、医療・福祉の転職サポートをしながら、同業者さんにも私たちと同じことができるような仕組みを作っていきたいと思っています。

  医療・福祉の転職サポートをしてると、医療・福祉の現場が嫌になって一般職に転職される方もいらっしゃるのですが、詳しく話を聞いてみると、求職者さんご自身の働く環境を病院ではなく介護施設やクリニックに変えることで解決したり、この業界の早番・遅番といった勤務形態に関しても、シフトを変えるだけでも体力的なところで負担が減ったり、逆に夜勤の方が求職者さんに合っていた、ということが多々発見されます。 私たちは相談に来られた求職者さんにはまず1時間半から2時間かけて面談をしていていますので、面談でのヒアリングを通して、求職者さんお一人お一人の適性に合った企業さんや法人さんを紹介していており、そこが私たちの転職サポートの強みでもあります。

  働き方を一緒にお話ししていく中で、長く働いて自分自身のキャリアを積める転職サポートを今後もしていきたいと思っています。

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