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一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

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今週はまずクイズから行きましょうか。


問題

次の比率は何の比率かを答えよ。


1:1.618



答えは

「モノが美しく見える黄金率」



数学には黄金率と呼ばれる比率がある

ってご存じでしたか?


お手元の名刺を出してみてください。

タテヨコサイズは、ほぼ1:1.618

だそうです。

名刺に限らず、アップルのロゴなど

あらゆるデザインはこの黄金率を

いろいろな形であてはめて応用して

いるんですよね。


ビジネスにもいろいろな黄金率が

存在します。

いくつか挙げてみましょうか。


80:20  パレートの法則

現象の8割は2割の要素で構成される、

というものです。

例えば


・ 全体売上の8割は2割の製品が

生み出している。

・ 営業部の利益の8割は2割の営業が

稼いでいる。

・ 会議の発言の8割は2割の出席者が

している。


だからどこにフォーカスしたらよいのか、

改善ポイントはどこか、を見つけるのに

便利な黄金率です。



2:6:2  組織における社員の能力比

全体の2割の人間は仕事ができる

6割の人間は普通。

あとの2割はぶら下がっているだけ。


これよく言われてますが、もう旧いかな?

石塚的には1:0:9ですけどね。

たくさんの会社、組織を実際に見ましたが

できる人は1割。

1割が稼ぎ出し、あとはみんな一緒。



10:20:70  ABC分析

製品を売上の多い順に並べて

上位10%の製品をA

次の20%をB

残りの70%をC

に分類し分析する手法。

商品Aはさらに伸ばし、

商品BはAになるようテコ入れ、

商品Cは新しいものに入れ替える

これは売上だけでなく、

・利益とか在庫額

・研究費用

など製品に関わるいろいろな要素で

分析が可能です。

また製品を


「サービス」

「プロジェクト」

「顧客」


など会社に売上をもたらすものに

置き換えて分析することが可能です。


ビジネスには必ず黄金率が存在するのです。

上記以外にも、


海外比率

よく、海外売上、収益比率が注目されます。 

グローバル時代ですから、当然です。

海外比率は企業成長のキモのひとつですよね。 


関連比率

本業に比較して、関係会社の売上、主力商品

以外の売上等の比率です。

個人的にはものすごく興味がある比率です。

次の儲けのネタですから重要です。 


この他にも、

・新規顧客と既存顧客

・アパレルなら定番とファッション

・外食ならグランドメニューと季節メニュー

・経営層と管理職と現場スタッフの人員比率

などなど。いろいろあるんです。


黄金率をわかっている経営者・会社は

例外なく強いです。

みなさんも自分自身の黄金率って何だろうか?

とぜひぜひ考えてみてください。

目の前の光景が一変しますよ。



石塚 毅(いしづか たけし)

1970年生まれ。ビジネス評論家。担当実績7,000社、相談実績15,000人に

裏付けされた企業経営・ビジネスモデル・社風・人材の情報通で博覧強記。

話がおもしろい!と評判。

ご質問・ご相談などはこちらまで。

ishizuka@keiei-c.jp