東京都中野区議会で日本共産党の羽鳥だいすけ区議が行った一般質問(6月13日)の一部を、副議長(公明党)が「職権」として会議録から削除した問題で、共産党区議団は17日、記者会見し、「議員の同意もなく削除を強行したことは、中野の民主主義の危機で重大な事態だ。断固抗議し、中野の民主主義を守るため、立場を超えて声を上げていきたい」と表明しました。

 この問題は、羽鳥氏が一般質問で地方自治法改定を巡り「これまで自民・公明政権によって、日本国憲法に反する数々の悪法が成立されてきた」と指摘したのに対し、自公両党が「不穏当」「事実誤認」「秩序を乱す」として取り消しを求めたもの。

 羽鳥氏は会議録からの削除に応じず、議長(立憲民主党)は議員の発言の自由を尊重する立場から「議長職権での削除はしない」旨の判断を繰り返し示していました。

 議長が事故欠席した7月2日の本会議で、副議長が「発言取り消しの留保」を表明。副議長は10日には、羽鳥氏の発言のうち「日本国憲法に反する」との部分を「職権」で会議録から削除したと報告し、16日に公表された区議会ホームページの録画映像ではこの部分が削除されていました。

 会見で党区議団の浦野さとみ幹事長は、自公両党が会議録からの削除を求めたのは「民主主義の根本原則である議員の発言の自由を侵害するもの」と批判。自公両党が「発言を取り消さない限り、議案の審議に応じない」との態度を繰り返したことは看過できないと指摘しました。

 羽鳥氏は「『憲法に反する』との部分が会議録から削除されれば、私の発言がゆがめられる。議長が削除事由に該当しないと判断したのに、職務を代行した副議長が削除したのは発言権の侵害だ」と語りました。

(しんぶん赤旗2024年7月18日付より)

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