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ドローンの飛行申請について質問です。
(2年前の記事です) 掲載日:2022/12/14
浅草寺上空で夜景を撮影するにあたりドローンを飛ばしたい場合、飛行申請は下りるものですか?
下りるとしたら申請してどのくらいの日数、費用がかかるのでしょうか?個人では下りないのであれば法人申請すれば下りるなど具体的アドバイスも頂けると嬉しいです。
※ 相談者のプライバシーに配慮し、実際の質問内容を一部改変して掲載している場合がございます。ご容赦ください。

有名寺院の上空でドローンによる空撮は可能なのか?
ドローンで飛行をされる方には、寺院だけではなく有名な建物を撮りたいという方も多いと思います。しかしながら、どうしたら飛行可能なのか、準備が分からないという方が多いのも実際のところです。今回は、このような場合どうしたらよいのか考えてみましょう。
先ず、結論から申し上げますと、浅草寺上空での夜間飛行は個人でも法人でも可能です。ただし、これには様々な条件をクリアすることが必要となります。
【飛行前準備】
1.所有者への飛行許可
2.航空局への飛行許可
大きく分けると上記の2点となります。
日本には民法という法律があり、207条に「土地の所有権は、法令の制限内において、その土地の上下に及ぶ」
と記載されています。「土地の上下に及ぶ」とあるものの、何mまでというところまでは明記されていないため、この点については議論があるところですが、ドローンを飛行させる際には土地所有者の許可取得は必須となります。
仮に、所有者の飛行許可が下りた場合、次に国土交通省航空局への飛行申請が必要となります。
※2022年12月5日よりスタートした国家ライセンス制度により、一等ライセンス取得者であれば比較的スムーズに飛行まで可能ですが、ご回答日現在まだスタートしていないため国家ライセンスが無い前提でお答えいたします。
ドローンの飛行については、航空法第132条に詳しく条件が定めれており、申請については、DIPSという航空局のサイトからWEBで申請が可能となっています。申請から許可取得までの目安となる日数は稼働日で10日とされていますが、申請の不備があったり航空局の混雑状況により多少前後します。
申請の内容についてはかなり長くなるためここでは深くは触れませんが、航空法で定められた内容を遵守し、飛行方法について航空局の許可が下りれば、晴れて飛行可能となります。
ドローンは簡単に素晴らしい映像を撮ることができる反面、事故の件数を毎年増加している現状があります。飛行の際には法律を遵守し、適切な飛行方法で楽しんでください。
更に詳しく聞きたい!あるいは申請を依頼したい!などなどあれば、お気軽に弊所までご連絡ください。
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