自殺願望がある26歳です。

数年前からうつ病を患っています。大学を卒業して入社した職場がどうしても苦手で昨年末でやめました。今は貯金もなく、ニートです。

今後についてはどうしていいかわかりません。絶望してます。アドバイスお願いします。現在無収入ということで実家に戻ってきています。

完全な引きこもりになってしまいました。働く気もないし、趣味もないし、友達もいないし恋愛も全く興味がありません。ずっと気持ちが暗いです。死にたいです。

働かなきゃいけないというのは常に頭にありますが、一日中寝たきりのようになって過ごしてます。基本的に自室のベッドにいます。常に、「死にたい」「でもお金を稼がないと」「でも死にたい」を繰り返してます。転職サイトを眺めても「どの仕事も自分には到底できないから無理」という悲観的な気持ちになり、何かアクションを起こそうという気にもなれません。

携帯代も払えていないのでスマホも見なくなりました。両親と暮らしていると、会話の端々から「早く職を見つけていつ迄も自宅にいないで」と言われている気がしてならないのです。しかし何にも興味がわかず、世間と自分を切り離してしまっているのが現状です。

通院してる心療内科の先生には「今はしっかり寝て薬を飲むことを意識してください」と言われましたが、焦燥感と悲壮感で押しつぶされそうです。無趣味なので気を紛らす方法も思い浮かびません。お酒も飲めないので気を紛らわす事も出来ません。どうしたらいいですか？毎日生きているだけでしんどいです。引きこもって親の手伝いもしてない最低な人間だという自覚はあります。こんな私でも何か生きる上でアドバイスがあれば教えてください。よろしくお願いします。

こんにちは。焦燥感と悲壮感が伝わり、読んでいて胸が痛みます。

大変な状況下でのご相談、ありがとうございます。

まずは、心療内科の先生の言葉を信じて、処方をお続け下さい。

うつ病は、決して特別な病気ではないのですが、あなたが経験しているしんどさは大変なものだと感じました。死にたい気持ちになるのも無理ありません。

ですから、無理に無理を重ねないようにしてください。気を紛らわす必要はないと思います。

良い兆候もおありかと思います。

それは、自分に向き合い「何事にも悲観的になって絶望している状態である」という自己分析ができていらっしゃることです。

ご両親や他人の目は気になるかも知れませんが、自分から逃げずに向き合い、もがいておられますよね。

現況の脱出方法を考えてはあきらめ、悔しい思いもされていることでしょう。

いま居られる場所、世間と切り離された環境はあなたの安全エリアです。

不本意かも知れませんが、もう少しそこに居て良いと思います。自分で自分を許してあげて下さい。

また「ひとりぼっちだ」「誰も分かってくれない」というお気持ちがあるなら、この相談によって状況は変化すると思います。

なぜなら、読者は分かろうとしてくれているからです。

あなたのことを完全には分からないけれども「ああ、それは辛いなぁ」「自分も思い当たる経験があるな」と思いながら、この文章を読んでいる方がきっといらっしゃいます。

その意味では、あなたはひとりぼっちではありません。

生きるうえでのアドバイスとのことですが、急に治そうと思わないことです。

仏教では、生きることは修行を意味します。

「修行」というと激しいイメージをお持ちかも知れませんが、実は、どの宗派でも「心の平穏」を目指します。
「寂静」といって波風の立たない水面のような心の状態を目指すのですが、簡単ではなく急には為し得ません。

何事も少しずつです。自分の気持ちを慌てず観察して、少しでも心を落ち着かせることからはじめてみませんか。

もし、気分が穏やかな日が訪れたら、読書で他人の考え方をインプットするのも良いでしょう。

・田中圭一『うつヌケ』（KADOKAWA、2017年）や、・小泉吉宏『ブッダとシッタカブッタ』シリーズ（KADOKAWA、2003年～）は、読みやすいと思います。

さらに、他人と関われそうだなと思ったら、うつ病当事者の分かち合いの会などを調べて、参加されるのも一案かも知れません。

トンネルの出口が見えないうちは不安だと思います。でも、今あなたは確実に出口の方向に向かって歩いています。

劇薬に頼らず、焦らずに参りましょう。

再度、お便りを寄せてくださったことに感謝します。