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アパートを相続したくないんです
(2年前の記事です) 掲載日:2022/10/03
父母の体調も優れない為、将来の相続トラブルに関して不安を持っています。
我が家は妹と私の2人兄弟なんです。
相続資産は庭先にある古いアパートとわずかなお金です。
築年数は40年位経つので建物の資産価値はありません。
私自身もこんな古いアパートに金を掛ける気にもならず、その上住人に粗暴な人間がいたり、家賃を滞納する人間がいたり、生活保護の人間がいたりして私と妹の悩みの種になっています。
出来ればアパートを相続したくないんです。
とは言っても現金もありますし、生命保険もありますので相続放棄という手続きは出来ません。
どうすればいいのでしょうか?
※ 相談者のプライバシーに配慮し、実際の質問内容を一部改変して掲載している場合がございます。ご容赦ください。

古いアパートを相続する判断、先ずは全体像の把握から!
このような問題もよく耳にしますが、今回のようなケースでは「相続」の手続きだけではなく、多くの問題が絡んできます。
ご質問の文言だけではすべてを把握するのは難しいですが、どのような点に注意が必要か見てみましょう。
・築古のアパートの耐久性(建て替えを含め建築業者との連携)
・エリアの不動産価値
・現在の入居率
・家賃滞納者への対応(弁護士や役所との連携)
・生活保護者への対応(役所との連携)
・自宅等、他の不動産を含めた被相続人様の財産額の調査(財産目録の確定)
などなど、今回の相続にあたっては各分野の専門家との調整が必須になると思われます。
しかしながら、相続が発生した以上、先ずは、
1. 相続人関係図の作成(法定相続情報一覧図)
2. 財産目録の作成
この2つは必須となります。
亡くなった方の戸籍を出生から死亡まで集め、相続人が誰かということを法的に明確にする必要があります。そして、故人様の財産は何があるのかを調査し、財産目録を作成します。
これらが無いと、全体像が分からず、間違った判断につながる恐れがあります。
とはいえ、この2つを進めるにも不慣れな方だと時間が掛かります。
まずは、相続を専門としているところへご相談されることが一番確実で早道になるはずです。
このようなご相談も是非弊所へ直接ご連絡ください。
ご質問を多く頂いています。回答には時間がかかる場合があります。