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一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

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記録的な長梅雨だった7月から8月に入ると

とんでもない猛暑が続いてますね。

暑い夏の日は涼しい部屋で本を読むのもいい

ですよ。


ということで今週は

「一粒万倍  夏の読書感想文」

といきましょうか。

取り上げる課題図書はこれです。



顧客が熱狂するネット靴店  ザッポス伝説

―アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか

https://www.amazon.co.jp/dp/447801373X/



数年前に話題になった本で、

久しぶりに再読してみましたが、

やっぱり学びと気づきが多いですね。


「靴を売ることになった顧客サービス企業」

これは、ザッポスというちょっと前に話題の

ネットの靴屋さんで、

アメリカの企業のキャッチコピーです。


創業10年で売上10億ドル(約800億円)を

達成し、12億ドル(約1000億円)でアマゾンに

売却した企業です。


この会社の真骨頂は「真逆の経営」で伸ばした

企業であること、と言われています。



例えば、

・普通の広告手法を取らず口コミだけで成長した。

・長時間のコールセンター対応をする

(事例:深夜空いているピザの店なども教える、自社

にない商品は競合他社を教える)

・一切業務マニュアルはなし


すべて本に書いてありましたが、

そういう会社らしいのです。


顧客サービスを軸にビジネスを始める。

ふと、創業者のトニー・ジェイは


『売る商品は何でもよかったのでは?』


というのが読んだ後の私の率直な感想です。

ここがいまの時代を既に先取りしてるなーと。

心底凄い!!


アマゾンは「世界一の小売業になる」のコンセプ

トで、まず本から販売を始めたと言います。

両社はどこか似ていますよね。


そう考えるとグローバル競争というのは

こんなとんでもない会社と戦わなければなら

ないことでもあるとゾッとしますし、

コロナ後のビジネスは新しいかたちの

「顧客サービス」を開発した

グローバル企業が次の勝者ではないか、

と思いましたね。


創業者トニーシェイは、台湾からの移民2世です。

コロナショックで移民政策はほぼすべてストップ。

優秀な外の人材を受け入れないで戦うどこかの

国はますます大変であるなーとも感じました。


気づきと学びの多い本です。

よろしければぜひ一読をオススメします。




石塚 毅(いしづか たけし)

1970年生まれ。ビジネス評論家。担当実績7,000社、相談実績15,000人に

裏付けされた企業経営・ビジネスモデル・社風・人材の情報通で博覧強記。

話がおもしろい!と評判。

ご質問・ご相談などはこちらまで。

ishizuka@keiei-c.jp