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一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

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一気に温かくなりましたね。

外アポイントの時の帰り道はなるべく桜の名所を

かすめようと考える季節です。

 

 

1、人口減少しても世帯数は増えている

 

2020年10月時点の国勢調査のデータか

ら人口は1億2614万6千人で前回調査の

2015年に比べて94万9千人減少しました。

しかし2020年の総世帯数では5583万154

世帯で前回より238万世帯多くなっています。

この5年間で日本の人口は減少しているのに

世帯数は増えている、ことがデータで浮き彫りに

なっています。

 

 

2、それは単身世帯が増えたから

 

毎年日本の総人口は減っているにもかかわらず

逆に世帯数が増えているのはなぜでしょうか?

それは単身世帯が急増しているからです。

この5年間で1世帯当たりの人員が増えた

都道府県は1つもありません。

東京都はすでに2人を切っています。

夫婦と子供1人という家庭ですら少数派に

なっています。

単身世帯が急増している日本の家族像は

完全に過去のものになっています。

 

 

3、単身世帯もいろいろ

 

子どもが独立して家を出て夫婦2人になり

高齢化して単身世帯になる。これがまず

1つのパターン。

結婚しない人が増えていることが2つめの

パターンです。

生涯未婚率(50歳時点)は

 

男性が26%

女性が16%

 

です。そう遠くない将来には男性の3割、

女性の2割が結婚しなくなるでしょう。

3つめのパターンとして、離婚が増えている

ことも単身世帯増加の一因です。

 

 

4、単身世帯はどう住まうのか

 

私が注目しているのはここなのです。

普通に考えれば、この先の住宅需要が増える、

つまり家を必要とする人が確実に増えるから

住宅、持ち家かマンションか、賃貸か、という

話になるのですが、僕はすべてそうはならない、

とみています。

 

コロナの影響で、移住、ワーケーション、

二拠点居住する人が増えました。

ホリエモンのようにいろんなシェアオフィスを使って

各地のホテルに滞在する、というスタイルも

珍しくありません。

実際にホテル暮らしは通信環境も良く、水道

光熱費も生活消費財も家電製品も不要。

敷金礼金ももちろんないので、かなりコスパが

良いのも事実です。

クルマをキャンピングカー仕様にしてここに住む

人も増えています。

つまり「住む」というライフスタイルは変わってきて

いるわけです。

 

ワークスタイルとライフスタイルが急速に変わって

いくことだけはまちがいないようです。

 

(了)



石塚 毅(いしづか たけし)

1970年生まれ。ビジネス評論家。担当実績7,000社、相談実績15,000人に

裏付けされた企業経営・ビジネスモデル・社風・人材の情報通で博覧強記。

話がおもしろい!と評判。

ご質問・ご相談などはこちらまで。

ishizuka@keiei-c.jp