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一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

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今年も盛り上がりました、箱根駅伝。

私が初めて箱根駅伝を見たのは高校1年時。

1987年第63回大会からです。この大会

から日本テレビによる生中継がスタートしました。

新潟で正月朝からテレビに釘付けになり、

以来、箱根駅伝にハマって今日に至ります。

 

 

さて、今年の第98回大会。あらゆる情報を

集めましたが、その中で私が特に印象に残った

ものを今週はお伝えさせてください。

 

 

「青山学院は史上最強のチームである。」

 

→通常は往路にエース級のスピードランナーを配置。

復路は若干戦力ダウンするもの。しかし青山学院は

全員が1km2分50秒で走れるランナーばかり。

1万メートル28分台が20人以上、

5000メートル13分台が26人も!いる。

恐るべき選手層の厚さ。

㊟5000メートル14分台なら昔はエース級だが

いまの青山学院では主務(マネージャー)になる

とのこと。

 

 

「青山学院は選手を管理しなくとも選手間競争が

熾烈で、自主性のある選手しかいない。」

 

→朝5時にスタートする「各自ジョブ」と呼ばれる

自主練習は、どのペースで走ろうが、何キロ走ろうが

すべて選手に任されている。

しかし、朝5時から全員が1km3分で走っている!

とのこと。

 

→6区を走った高橋選手は「毎朝試合をしているよう

です。ここで勝てないとレギュラーはもとより16名の

登録メンバーにさえ選ばれないのです。」

 

 

「高校時代にどんなに実績があろうとも、ウチのカラーに

合わない選手には声を掛けない。」青山学院  原監督

 

→高校時代に監督から言われた通りの練習メニューを

ただこなした選手では、青学では居場所がないらしい。

 

→自分の意見を持っていないと、青山学院は入学しても

ただ辛いだけ、とのこと。

 

 

「箱根駅伝は第100回大会を機に変わるだろう。」

 

→中央大学は10年ぶりにシード権獲得。藤原監督は

第100回記念大会で優勝することを大学側にプレゼ

ンしている。

 

→第100回記念大会にぜひ出場したい。そのために

数年前から強化を始めている大学の筆頭は立教大学。

 

→かつて21世紀になるタイミングで古豪と言われた各大学

が再強化をした例がある。代表例は明治大学。

 

 

「1区の吉居選手は度肝を抜く記録を打ち立てた」

 

→中央大学の藤原監督は12月の時点で「1区は吉居」

と公言していた、という。恐るべし!この4月には吉居弟が

中央大学に入学する。

 

 

「東京国際大学のイェゴ・ヴィンセント選手がケガをしな

かったら往路のレース展開は変わっていたはず。」

 

→青山学院1年生2人もタイム差に余裕がなかった、と

したら往路で楽に勝てなかったはず。

 

 

 

 

「選手のケガ・故障をする場所が変わった。以前は

下肢(膝から下)ばかりだったが、最近は大腿骨、仙骨

の骨折ばかり。」

 

→厚底シューズの影響、とのこと。より速く「走らされている」。

高校・大学、どの強豪校も監督は悩んでいる。

→青山学院はインナーマッスルだけでなく、アウターマッスル

もトレーニングで鍛えはじめているが、まだ有効な対策は

ない。

 

 

「最後まであきらめないと、いいことがありますね。」

法政大学  坪田監督

 

→もう届かないか!10区残り1km切ったところで

前を走る東海大学の選手が低血糖症状を起こして

無念のスローダウン。法政大学はシード権を死守した。

 

→何が起こるか最後までわからないのが箱根駅伝。

特に東海大学は10区で嫌な記憶がある。

第84回大会(2008年)はなんと10区で!

選手がケガのため棄権したことがある。大手町で待って

いた全選手は号泣した。

 

 

勝っても負けても、出場できなかったとしても、

すべての選手と監督、コーチに拍手を送りたい。

 

 

(了)



石塚 毅(いしづか たけし)

1970年生まれ。ビジネス評論家。担当実績7,000社、相談実績15,000人に

裏付けされた企業経営・ビジネスモデル・社風・人材の情報通で博覧強記。

話がおもしろい!と評判。

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ishizuka@keiei-c.jp