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【妊娠/出産】第一回 新しいお産の形「オープン(セミオープン)システム」をご存知ですか?

区民ニュースがお届けする医療・健康コラム。
第一弾は妊娠・出産をテーマにしてお送りします。全3回にわたってお送ります。
第一回 新しいお産の形「オープン(セミオープン)システム」
第二回 無痛分娩ってご存知ですか?
第三回 産後の辛さを軽減する「産後ケア」について
尚、記事を配信するにあたり港区の東京都済生会中央病院に監修いただきました。
新しいお産の形「オープン(セミオープン)システム」
オープンシステムあるいはセミオープンシステムという言葉をご存知ですか?
だいぶ一般的になったため、逆に言葉を聞く機会は減ったかもしれません。
簡単に言うと妊娠初期から出産前までの健診や管理は自宅近くのクリニックや診療所で行い、出産は設備の整った大学病院を始めとした基幹病院で行うスタイルです。
オープンシステムとセミオープンシステムには以下の違いがあります。
オープンシステム
妊婦健診から陣痛が始まるまで診療所・クリニックで受診します。分娩は基幹病院で診療所・クリニックの医師(※1)が行います。
セミオープンシステム
妊娠34週目までは診療所・クリニックで受診、それ以降は基幹病院で受診します。分娩は基幹病院で基幹病院の医師が行います。
※1 基幹病院の医師が分娩を行う場合もあります。
オープン(セミオープン)システムのメリット
このシステムは産科医の不足や妊婦さんの負担を軽減するために取り入れられました。
それまでは健診から出産までひとつの病院で行う必要があったのですが、導入により以下のようなメリットがあります。
- 普段の妊婦健診は近くのクリニックや診療所で都合の良い日時に受けられる。
- 分娩は設備の整った基幹病院で行うため、安心して出産することができる。
- 妊娠中に異変があった時もスムーズに基幹病院に診断してもらえる。
- 基幹病院・診療所ともに負担が軽減され、また情報共有により診療の質が上がる。
東京都済生会中央病院にお聞きしました
今回監修いただいた東京都済生会中央病院はセミオープンシステムに対応しています。
実際の運用についてお聞きしました。
今回は以下の病院に監修いただきました
東京都済生会中央病院
東京都港区三田1-4-17
https://www.saichu.jp/