まちの仕事人インタビュー
区民の命を守る!!
新宿区議会議員 立憲民主党 田中 ゆきえ (たなか ゆきえ) さん インタビュー

高田馬場出身で、祖父から3代100年続く新宿区民。立教大学卒業後、40代で行政書士として起業。仕事が軌道に乗り始めたころに、乳がんに罹患。一命を取り止めたことをきっかけに今後の人生は“ギフト”であると考えるようになり、ひたすら人のために尽くす人生を送ることを決意。より影響力を持つ“政治家”を目指し、2019年の新宿区議会議員選挙で初当選。区内の高齢者政策を中心に活動中。趣味はハードロックとダンス。

これからの人生は“ギフト”

今の仕事をはじめられたきっかけを教えてください。

行政書士として独立し、事務所が軌道に乗り始めたころに乳がんと診断されました。10年間、乳がんの権威と言われている医師のいる病院で検査をしてもらっていたのですが、たまたま予約が取れず、他の病院で検査をしたときに見つかったものです。医師から「がんだから、絶対に死ぬよ」と突然言われ、本当に目の前が真っ暗になりましたね。すぐに行政書士の事務所を解約し、終活に向けて洋服も本も捨てました。死を覚悟して臨んだ手術によって一命を取り止められたことは奇跡としか言いようがないそうです。回復に向かう中で、これからの人生は“神様から与えられたギフト”だと捉えるようになり、これからは「ひたすらに人のために尽くす人生を送ろう!」という考えに至りました。その後、がんサバイバーとして、女性のがん患者さんを支援する中で、もっと多くの人を助けるには政治家なるしかないと思うように。とはいえ、政治家になるための方法も知らず、選挙活動のやり方も分からないところからのスタートでしたね。地道に駅前に立って区民のみなさんに訴えかけ、区民のみなさんの声に耳を傾け続けたことで、2019年の新宿区議会議員選挙に立候補して初当選。現在では区議会議員として2期目に入っています。

どのような政策をかかげていますか?

政治家を目指すきっかけとなった『がん対策』として、がん検診受診率の向上につながる取り組みや、患者さんや家族への経済的支援を掲げています。また、当選後により積極的に取り組み始めたことが『高齢者支援』ですね。私が住んでいる高田馬場周辺は、年配の方々が多く住まわれているエリアであり、寝たきりの方などの介護の問題や、生活保護、空き家、特殊詐欺など、“新宿”という単語からはイメージできないような問題を数多く抱えています。特に介護については、私も父を13年間介護してきた経験があるため、身をもって大変さを理解しており、少しでも改善したいという想いがありますね。一方、港区に近い四ツ谷周辺などは若い方が多く、区内であっても地域特有の課題があり、区内全域に対してバランスよく対応できる政策を考えることは本当に難しいです。『障がい者支援』も重要視している政策の一つ。例えば、手話言語条例は国内の多くの自治体で実行されている条例の一つですが、新宿区では制定されていませんでした。障がいを持つ「弱い立場にある方々向けのサービスは、地域によって差があるべきではない」と訴え続け、令和2年6月19日公布と同時に施行されることになったのは、私の実績の一つです。


人のために尽くしきる

区民のみなさんからはどんな相談が多いですか?

私自身が乳がんからのサバイバーであることから、がんに関するご相談を受けることは多いですね。政策に掲げるひとつでもある『がん対策』としては、女性にウィッグを給付したり、手術などに対してお見舞金を支援できるようにしていきたいと考えています。区の予算との兼ね合いもありますが、なるべく時間をかけずに政策実行まで持っていきたいですね。直近では区民の方からのご相談がきっかけで「地域ねこ」の対策にも力を入れ始めました。その他、年齢や性別を問わず、多くの方から相談や問題提供をいただいています。

仕事をするうえで、心掛けていることを教えてください。

とにかく“人のために尽くしたい”という想いを持って、区の課題に一つ一つ取り組んでいます。実は議員となった後にがんが再発し、医師から再度「絶対に死ぬよ」と言われました。そして二度目も一命を取り止め、今は元気に生活できています。やはり、私の人生は“ギフト”だという確信を持ちましたね。これからも、区民のみなさんのために全力を尽くしていきたいと考えています。新宿区にはまだまだ課題が多くあります。例えば、各種のお手続きについて、一本化されていなかったり、部署での情報連携が取れていないことで不自由を感じる人もいらっしゃると思います。そのような課題についても、一つ一つ解決していきます。また、私のこれからの人生は“人の命を守る”ことに捧げようと心に決めていますので、生活をする上で何か気になることがありましたら、なんでもお気軽にご連絡いただけると嬉しいです。


インタビュー後記

命の危機を感じる恐怖と、それを乗り越えた経験しているからこそ、弱い人たちを守るという想いが人一倍強い田中議員。広い心と誰の話にも耳を傾ける姿勢を持ち続けていることで、区民からの信頼も厚い。そのやさしさから母性すら感じてしまう田中議員は、新宿区のマザーテレサだ。

お問い合わせ

名前:新宿区議会議員  田中ゆきえ

住所:田中ゆきえ事務所  

東京都新宿区高田馬場3丁目

電話:090-8945-6686

Mail:info@tanaka-yukie.jp 

HP:https://tanaka-yukie.jp/

*ご相談の際は、『新宿区民ニュース』の記事を読みました。とお伝えください。