1987年生まれ。千葉県匝瑳市出身。大学卒業後、大手企業に就職するものの1年ほどで退社。その後、インド・バンガロールにて日系大手企業の関連会社の立ち上げプロジェクトに参画。帰国後は英会話スクール事業「FAST ENGLISH」を起業。本業を軌道に乗せる中、生徒でもあった中小企業の社長の悩みを聞くうちに、自分の新規事業の立ち上げノウハウが課題解決の役に立つことが分かり、仲間の立ち上げたIT系スタートアップ企業「株式会社Tech Family」へ参画。現在は代表取締役を務める。
新規事業を軌道に乗せる
この仕事を始められたきっかけを教えてください。
大学2年生の時に、突然父が脱サラして起業することになり、「親父、攻めるなぁ」と感心したことと、父を応援しているうちに自分も起業したいと考えるようになったことがきっかけです。当時は兄弟が私立大学に通っているタイミングでしたから、金銭的な面で、本当に父は大きな挑戦をしたと思います。一方私自身は、起業をめざしてはいたものの、最終的には大学卒業後に大手企業へ就職。しかし、自分の想いに合わない部分もあり、一年ちょっとで辞めることを決めました。
そんな中、たまたま知人の紹介で、某大手企業が出資してインドに子会社を作るスタートアップ事業を計画していることを知り、「あ、ここなら誰かのお金で起業を経験できる！（笑）」と思い、事業へ参画いたしました。現地では、インドへ進出する日系企業をトータルサポートする会社として、ホテル、日本食レストラン、サウナなどを作り、現地に赴任する日本人が安心して生活できるようにインフラを整える事業に従事しました。インドに滞在中、「英語の文法が正確でも流暢に話せない日本人」と「英語の文法が独特で発音もネイティブスピーカーと異なるが、流暢に話すインド人」との違いに興味を感じ、「もしかして、ネイティブスピーカー級の英語力は必要ないのでは？」と思いたち、帰国後英会話スクールを起業。「完璧な英語は必要ない」という理念のもと、有難いことに法人・個人ともに順調にサービスを拡大していくことが出来ました。起業してしばらく経ったある時、英会話を学びに来る中小企業の経営者と話していると、英語以外に困っていることが結構あるのだと気付きました。経営者の困りごとの多くが『新規事業』に関するものだったのです。とあるサウナ仲間の一人が、新規事業開発をサポートする会社を経営していたので、しばらくはその会社へ私の知り合いの経営者さん達をご紹介していたのですが、自分が得意とする新規事業の立ち上げノウハウが必要となる案件がどんどん増えるにつれて、必然的に私自身もその事業に深く関わるようになり、あれよあれよという間に、ついに会社の代表になっていました。
仕事の特長はどのような点にありますか？
まず役員全員が、それぞれ違うジャンルで起業を経験した経営者で構成されていることは、大きな特長と言えます。「０⇒１」の新規事業の立ち上げから、実際に売り上げが立つところまでの経験を何度となく繰り返しているため、きちんと「売上」という成果が出るまでしっかりとクライアントと一緒に取り組むことが私たちの強みです。よくあるコンサルティングファームにあるような、企画やアイデアを出しておしまい、というスタイルではなく、事業立案から事業拡大までを一気通貫して推し進められるという点が最大の魅力であると認識しています。
ちなみに、役員には証券マンやエンジニアなど多様な人材がいることから、一つの案件を広い視野で捉えることができるという点も特長です。また、私自身が海外で事業展開していた経験もあり、クライアント様の海外進出もしっかりサポートできることも特長です。もちろん、どんなものでもすぐに海外で売れるとは限りません。先日取り組んだ海外進出を希望されている某日本酒メーカー様からのご相談では、『海外進出のためにも、まずは国内でしっかり認知を獲得すべき』という考えのもと、コンセプト設計と商品のブランディング戦略立案からご支援をスタートさせていただきました。将来的には海外進出を目指すため、ネーミングやストーリーなどを海外のファンにも認知しやすい設計にするなど、海外での認知拡大・販路拡大のための戦略設計を行いながら、一方では国内の有名百貨店にも足を運んで自ら飛び込み営業を行い、国内でしっかりと売り場を確保しつつブランドを育てていくといった、地道な活動も行っています。
事業拡大に向けた仕組みづくり
どんなお客さまが多いですか？
現在ご支援させて頂いているクライアント様は、大手コンビニチェーンや、テレビ局、商社、タクシー会社など、CMでよく見かける大企業も増えてきました。エリアとしては、北は北海道から南は沖縄まで、日本全国にサービスを提供しています。大手企業の場合は、新規事業を立ち上げる部署や、ＤＸ推進、経営企画に関わっている方からのご相談が多い反面、中小企業では、社長様自らご相談いただくことが多いですね。
まずは、一度ヒアリングさせていただき、現在のご状況と抱えていらっしゃる課題をしっかり把握させていただきながら、今後の事業ビジョンや会社全体の未来について一緒に夢を描けるような提案をさせて頂きます。また最近では、次の世代に事業を承継したいというニーズから、次期社長となる人と一緒に、事業改善や新規事業の立ち上げに関わることが増えています。色々とノウハウが貯まってきているところなので、次期社長で何か課題を抱えている方がいらっしゃいましたら、是非お声がけください！
仕事をするうえで心がけていることはありますか？
“正直でウソをつかないこと”ですね。これは、クライアント様に対してもそうですが、自分の気持ちや考えに対しても同様です。タスクの丸投げや、クライアント様の言いなりではなく、“一緒に作っていこう”という考え方で働いている人たちと、仕事をしたいという精神で、私たちは働いています。
さらに、私たちの強みである「テクノロジー」という強力な武器でクライアント様と一緒に自分自身も成長していくような働き方を続けていきたいと考えていますので、「新規事業を立ち上げたい！」「今の事業をもっと伸ばしたい！」という方々がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
インタビュー後記
新規事業の立ち上げから、事業を軌道に乗せた豊富な経験を持つ椎名さん。海外での新規事業の立ち上げ経験のあることから、視野も広く、思考もかなり柔軟だ。クライアントと一緒に、成果があがるまで共に伴走する相手として、これほど心強い人はいない。
お問い合わせ
ホームページ： https://tech-family.co.jp/
メール： shiina@tech-family.co.jp
担当： 椎名
＊ご相談の際は、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝えください。