
ジパングゲート合同会社を経営している原口あゆみさん。東京都新宿区を拠点に、写真・動画撮影を中心とした事業を展開している。共同代表の長谷川栄介さんは18年以上のキャリアを持つカメラマンで、広告・商品・フード撮影など商業撮影の分野で豊富な経験を積んできた。原口さんはライティングやイベント企画、キャリア支援など多様な経験を経て現在の活動へ。企業向けの撮影だけでなく、個人の魅力を引き出すプロフィール撮影やイベント企画にも力を入れている。「写真を通して、その人らしさや可能性を表現したい」という想いを大切にしながら、撮影を“自己表現”の場として届けているのが特徴だ。現在は動画制作やイベント事業にも取り組み、人と人とのつながりを大切にしながら活動の幅を広げている。
写真を見た時に自分自身を好きになれる。そんな体験を作っていきたい。

今の仕事を始めたきっかけを教えてください。
私自身、もともとは写真業界にいたわけではありませんでした。大学卒業後は企業に勤めたり、NPOで若者のキャリア支援に携わったり、心理カウンセリング関連の仕事をしたりと、本当にさまざまなことを経験してきました。ただ、どこかでずっと「自分が本当にやりたいことは何だろう」と考え続けていたんです。
そんな中で、文章を書くことや、人の話を聞くことが好きだった私は、インタビューライターの仕事に興味を持つようになりました。その頃に長谷川と出会い、彼が撮影を担当するインタビュー記事で執筆依頼をしてくれたことが大きなきっかけになっています。
その後、趣味の延長で着物や古着をテーマにしたイベントを企画するようになり、長谷川にもカメラマンとして参加してもらいました。イベントを続ける中で、「写真を撮る」という行為には、その人自身を肯定したり、自信につながったりする力があると感じるようになったんです。そこから自然な流れで、「一緒に会社をやろう」という話になり、今の活動につながっています。
会社設立までの経緯を教えてください。
長谷川はもともとフリーランスのカメラマンとして長年活動していました。食品や広告、商品撮影など、企業向けの撮影を中心に経験を積み、動画制作にも取り組むようになっていたんです。一方で私は、イベント企画や文章制作、人と人をつなぐ役割を担うことが多くありました。
最初はそれぞれ別々に活動していたのですが、イベントを一緒に運営する中で、「お互いの強みを組み合わせると面白いことができるね」という感覚が自然と生まれていったんです。私は人を集めたり、企画したり、運営したりすることが好きで、長谷川は撮影や表現の技術に長けている。役割がきれいに分かれていたんですね。
イベント活動を3年ほど続ける中で、撮影依頼や動画制作の相談も少しずつ増えていきました。クライアントとのやり取りをする中で、「会社としてきちんと形にした方が、もっと活動を広げていけるかもしれない」という話になり、2025年に法人化しました。気負って立ち上げたというよりは、人とのご縁や流れの中で自然にできた会社、という感覚に近いですね。
会社の特徴を教えてください。
私たちの特徴は、企業向けの撮影と個人向けの撮影、その両方を大切にしているところだと思います。企業向けでは、商品撮影やフード撮影、動画制作、YouTube用コンテンツなどを手がけています。単に綺麗な写真を撮るだけではなく、「その企業が何を伝えたいのか」「どんな目的で使うのか」を一緒に考えながら制作しているのが特徴です。
一方で、個人向けの撮影にも力を入れています。プロフィール写真やボディプロフィール撮影、イベントでのポートレート撮影など、「自分自身を表現するための写真」を撮る機会を増やしたいと考えています。
特に印象的なのは、撮影後に「こんな自分がいたんだ」と驚かれる方が本当に多いことです。撮られることに苦手意識を持っていた方が、自分の写真を見て笑顔になったり、自信を持ったりする。その瞬間に立ち会えるのが、私たちにとって大きな喜びなんです。
また、リアルイベントにも力を入れていて、撮影ブースを設置した参加型イベントなども行っています。写真をただ“撮る”だけではなく、人が自分を表現し、楽しみ、つながる場づくりまで含めて取り組んでいるのが、私たちらしさだと思います。
“本物の人間らしさ”には価値がある

お仕事で大切にしていることを教えてください。
私たちが大切にしているのは、「その人らしさ」を否定しないことです。特に個人向けの撮影では、最初は緊張されている方も多いんですね。「写真が苦手です」「自信がありません」とおっしゃる方も少なくありません。でも、撮影というのは単に見た目を綺麗にするだけではないと思っています。その人が持っている魅力や、これまで歩んできた人生、その人らしい表情や空気感を引き出すことが大事なんです。
長谷川もよく、「人間らしさには価値がある」と話しています。今はAIやデジタル技術が進化して、簡単に画像が作れる時代になりました。でも、本当に人が経験してきたことや、その人自身の存在感は、やっぱり本物にしか出せないと思うんです。
だからこそ、私たちは撮影を通して、「あなたのままで大丈夫ですよ」というメッセージを届けたいと思っています。写真を見た時に、自分自身を少し好きになれる。そんな体験を作っていけたら嬉しいですね。
この仕事のどんなところが好きですか?
やっぱり、人が変化していく瞬間を見られるところですね。最初は緊張していた方が、撮影を進めるうちに表情が柔らかくなって、「楽しかったです!」と言ってくださる。その瞬間が本当に好きなんです。特にプロフィール撮影などでは、完成した写真を見て、「こんな風に見えるんですね」「自分に自信が持てました」と言っていただけることがあります。写真一枚で、人の気持ちが前向きになることがあるんだと実感します。
長谷川自身も、写真を“表現”として捉えていて、作家活動として「人間賛歌」というシリーズにも取り組んでいます。人間らしさや、その人が生きてきた証のようなものを写真で表現したい、という想いを持っているんです。
私も、人が「自分らしくいていいんだ」と思える瞬間に立ち会うことが好きです。だからこそ、この仕事は単なる撮影業ではなく、人の可能性を応援する活動でもあると感じています。
今後やりたいこと等、展望を教えてください。
今後は、企業向け撮影をしっかり続けながら、個人向けの活動ももっと広げていきたいと思っています。特に、リアルイベントと撮影を組み合わせた企画には可能性を感じています。例えばイベント会場に本格的な撮影ブースを設置して、その場でプロの撮影体験ができるようにしたり、「自分を表現する楽しさ」をもっと気軽に体験していただける場を増やしたいですね。
また、AI技術が進化している今だからこそ、“本物の人間らしさ”には価値があると思っています。写真や動画もどんどん便利になっていますが、リアルな体験や、人と人が直接関わる時間は、むしろこれからもっと大切になっていくのではないでしょうか。
だからこそ、私たちは単なる撮影会社ではなく、「人が自分らしくいられる場所」を作っていきたいと思っています。写真を通して、人が少し前向きになれるような活動を続けていきたいですね。

成功哲学を教えてください。
私自身、「こうしなければ成功」という考え方はあまり持っていません。ただ、一つ大切にしているのは、“自分が本当にやりたいと思うこと”を見失わないことです。昔の私は、「社会に合わせなきゃ」「役に立たなきゃ」と頑張りすぎていた時期がありました。でも、いろいろな経験を経て、自分の気持ちを無視し続けると、どこかで苦しくなってしまうことを実感したんです。
だから今は、自分が面白いと思えること、人が喜んでくれること、その両方が重なる場所を大事にしています。無理に背伸びをしたり、誰かの正解を追いかけたりするのではなく、自分たちらしい形を作っていきたいんです。
長谷川も、「写真は人の役に立つためにある」と話しています。技術を見せるためではなく、相手にとって必要なものを届けることが大切。その考え方には、私もとても共感しています。
遠回りしてきた経験も全部含めて、今の活動につながっていると思うので、自分の歩んできた道を否定しないことが、私たちにとっての成功哲学なのかもしれません。
インタビュー後記
穏やかな雰囲気の中に、「人間らしさ」を大切にする強い想いを感じた今回のインタビュー。特に印象的だったのは、「写真を通して、その人自身を肯定したい」という言葉でした。AIやデジタル技術が急速に進化する時代だからこそ、“本物の人”にしか出せない魅力や温度感を大切にしているお二人。その考え方には、どこか温かさと未来への希望が感じられました。撮影という枠を超え、人が自分らしく表現できる場所を作ろうとしているジパングゲート合同会社。写真を通して人の可能性を引き出していく今後の活動が、とても楽しみになる時間でした。
お問い合わせ
ジパングゲート合同会社
〒160-0023 東京都新宿区西新宿3-8-14-302
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Mail:contact@zipangugate.com
*お問い合わせの際、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。
