精神保健福祉士養成学科

今回の特別講義は、精神保健福祉士を目指す学生たちに向けて、子どもと家庭を取り巻く福祉の現状や支援の在り方について学ぶ全5回シリーズの第1回目です。

秋山先生は、児童養護施設での勤務経験を持ち、その後も児童福祉や高齢者福祉の現場で長年ソーシャルワーカーとして活躍されてきました。

現在は教員として10年目を迎え、子育てと仕事を両立してきた経験も踏まえ、「支援される経験」を通じて学生一人ひとりが自分らしい社会福祉を見つけてほしいという想いを語ってくださいました。

今回の講義は今年度初の取り組みであり、学生たちにとっては貴重な機会となります。

講義の進行にあたり、リラックスしながらも主体的に参加できるよう、水分補給は自由に・欠席の連絡は不要・気分が優れないときは早めに教員へ声かけといった“約束事”が共有されました。

また、講義のねらいとして「子ども家庭福祉分野への理解の深化」「早期介入の視点の習得」「支援領域の拡大」「多職種連携の基礎理解」が掲げられました。

秋山先生の解説を交えながら、最新の『こども白書(令和6年度版)』を参照し、現代の子どもたちが直面する課題を確認しました。

・出生率の低下:1947年には4.32だった*合計特殊出生率が、2022年には1.26にまで低下。
*合計特殊出生率とは…1人の女性が一生のうちに産む子どもの平均数のこと。
・こどもの貧困とひとり親世帯の課題
・児童虐待相談件数の増加:1999年は約11,600件、2022年には21万件を超える深刻な状況。
・不登校・いじめの増加:コロナ禍以降、全学年で増加。不登校といじめの重大事態件数は過去最大に。
・若年層の自殺率の高さ:特に15歳〜29歳の死因として自殺が上位を占め、深刻な社会課題に。

講義後半では「子どもとは何か?」「大人になるとはどういうことか?」といった問いかけを通して、子ども観を再確認するワークを実施。

学生たちは自らの価値観と向き合いながら、「支援の原点」に立ち返りました。

その上で、子どもと向き合ううえで欠かせない視点として、「子どもの特性と権利」についての整理が行われました。

特性:保護されなければ生きていけない存在であり、守られ育つことで成長する存在
受動的権利:保護や教育など受ける権利
能動的権利:意見表明や参加の権利

子ども家庭福祉においては、子どもを取り巻く家庭、地域、制度など多様な要素へのアプローチが求められます。

保護者もまた成長する存在であり、必要に応じて支援体制も考慮されるべきであるという視点が共有されました。

今後の講義では、児童虐待への対応やDV支援、母子保健といった具体的なテーマが取り上げられる予定です。学生たちはそれぞれの立場で、子どもと家庭への支援について深く学びを深めていくことになります。

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