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一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

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週末は素晴らしい秋空でしたね。

済み切った青空。爽やかな空気。

日没時間の早さに冬の足音が聞こえる。

いい季節です。

 

 

1.  Number(文藝春秋刊)

ナンバーというスポーツ雑誌、ご存知でしょうか。

2週に1度の隔週刊で、記事とグラフィックが

素晴らしいんです。

中学3年の時にバスケ部顧問の先生に

教えてもらい、以来ずっと読み続けています。

初めて読んだナンバーは125号「郭泰源特集」

(1985年6月5日発売)

初めて自分で買ったのは138号「冬の勇者たち」

(1985年12月5日発売)

https://number.bunshun.jp/list/magazine/1985

 

 

2.最新号1038号のNumberは特におもしろい

特集は「新しい金メダリストの育て方」

優秀10代20代人材の育て方、ですよ。

ヒントになるエピソード満載で一気に読みました。

「楽しさ」「温かく見守る」「家族」がキーワード。

 

 

3.注目は「エディ・ジョーンズ×トム・ホーバス対談」

めちゃくちゃ面白い。以下、ダイジェスト。

 

エディー・ジョーンズ(以下EJ)。

「トム、対談にあたっていろいろと記事を調べましたが、

あなたは練習、合宿を通して選手たちに『信念』を

植えつけたようですね」


トム・ホ-バス(以下TH)

「私がコーチを務めていた2016年のリオデジャネイロ

オリンピックでも、日本はとてもいいチームだったんです。

ところが準々決勝で負けてしまった。その理由を探って

いくと、選手たちに番狂わせを起こすほどの自信がなか

ったことが分かってきたんです」


世界と戦うためには明確なゲームプランが必要になるが、

そのためにはデータの活用が重要になる。

女子日本代表の場合、トム氏が参考にしたのはNBA

のゴールデンステイト・ウォリアーズ。3ポイントシュートが

プランの鍵になった。

 


TH

「いまだにパワーバスケが幅を利かせていた世界の

女子バスケット界の、スタンダードを変えたかったのです」


エディー・ジョーンズ氏も2015年のW杯では、

ボールポゼッション、キックの割合などによって、

理想の戦い方を追求していた。

エディー氏は日本にはびこる「根性練習」の問題点を

集中力の低下にあると喝破していた。


トム氏も選手たちが長時間練習を厭わないことを

不満に思っていた。

TH

「漫然と練習していても意味がないからです」


ふたりは強化のプロセスの中で、長時間練習に

耐えられるのが日本人の強みと認め、休憩を

効果的に取りながら、課題を明確にする練習

プランを作り、実行した。

(以上、司会の生島淳氏の解説記事)

 

 

これ以上はネタバレするのでやめときますが

経営・人事にヒント満載。結果を出す指揮官は

やはり違います。

ナンバーはコンビニでも売っています。

次号は松坂大輔引退特集です。

買わないとね(笑)。

 

(了)



石塚 毅(いしづか たけし)

1970年生まれ。ビジネス評論家。担当実績7,000社、相談実績15,000人に

裏付けされた企業経営・ビジネスモデル・社風・人材の情報通で博覧強記。

話がおもしろい!と評判。

ご質問・ご相談などはこちらまで。

ishizuka@keiei-c.jp