身寄りのない独り者ですが、私に万が一の時、ウチの犬や私の葬式などはどうなるんでしょうか?
(2年前の記事です) 掲載日:2022/11/21
現在52歳の独身男性です。両親は既に他界しており、私自身一人っ子で兄弟もいません。
その上私は独身で一度も結婚したことがなく当然ですが嫁もいなければ子供もいません。そういう意味で両親・兄弟・妻・子供がいない無家族状況です。
このまま私が倒れた場合、孤独死ということになりますが、預貯金や今住んでいるマンション、ペットとして飼っているチワワなどが私の財産となります。
私が万が一の時は、そういう財産は誰がどのように管理するのでしょうか?それと私自身のお葬式とか、納骨はこうして欲しいとか、この墓に入りたいとか私の要望をお伝えした場合、誰が実行してくれるのでしょうか?
普通は肉親の誰かがやってくれるものなのでしょうが、肉親がいないので将来のことを考えると不安です。友人に全財産を相続させて、いろいろやってもらうというのも、考えていますが正直そこまで中の良い友人もいません。そういう専門家の方も周りにおらずどうすれば良いか全く無知なのでご意見よろしくお願いします。
※ 相談者のプライバシーに配慮し、実際の質問内容を一部改変して掲載している場合がございます。ご容赦ください。

相続人がいない場合、相続財産は「相続財産法人」となります。
(チワワも含む)そして、利害関係人や検察官の申立てに基づいて、相続財産管理人(多くの場合は弁護士や司法書士)が家庭裁判所にて選任されることとなります。
相続財産管理人が、債権者や受遺者、相続権を主張する者がいないか、捜すための公告を行い、それらの者が現れた場合は、法律の定めに従い、弁済等を行っていきます。それらの手続きを経て、尚余った財産は、最終的には国庫に帰属することとなります。
ただし、ペットは生き物ですので、手続きを待つこと無く、緊急の保護が必要です。
一人暮らしの飼い主が自宅で倒れた場合、ペットにも生命の危機が及びます。チワワの生命を第一に考えれば、民間業者等と「見守り契約」をしておき、万一の時にはすぐに発見してもらえる仕組みを作っておくことが重要です。
ペットの面倒を見てもらう心当たりが周囲に無ければ、「ペット信託」等を利用し、飼育費用と共にペットを専門のNPO法人に預け、ペットが最期まで幸せに暮らせるよう、手立てを講じておくことも可能です。
自身の葬儀等に関するご要望に関しては、葬儀会社と直接「生前予約」を行っておくという方法もあります。信頼できる業者の選定が必要となりますが、生前に葬儀内容の打合せを行うことができます。
墓選定や納骨に関しては、身寄りが無い方の場合、「死後事務委任契約」を専門家(弁護士や司法書士等)と締結し、自身の死後の手続きを依頼する事が出来ます。専門家に知り合いが居なくても、お住まいの都道府県にある弁護士会や司法書士会に相談すれば、適した専門家を紹介してもらえますので、ご相談されることをお勧め致します。
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