山一証券、ノルマの罪 偽りだった顧客本位:日本経済新聞

「どうしてお客様を大事にできなかったのか」。
山一証券の本部から都内の支店へと応援に来ていた伊井哲朗(63)は、資産の返還を求めて窓口に並ぶ数百人の顧客を目の当たりにして悔しさがこみ上げた。
直前の1997年11月24日、四大証券の一角だった山一は創業100年の年に「自主廃業」の決定に追い込まれた。
バブル崩壊後の経済混迷が最も深まった瞬間だった。
2024年3月下旬、取材に応じたコモンズ投信社長の

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