まちの仕事人インタビュー
先義後利ありがとうの輪を拡げる生涯現役
石黒堂株式会社 代表取締役 石黒 康修 () さん インタビュー


【経歴】

Web業界にて20年以上、大手代理店の顧問を請負、SEMを中心に広告関係の教育を行う。

現、電通デジタルの顧問、前ネクステッジ電通の顧問、前オプトの顧問など、複数の代理店へ広告などの講座等を請け負う。

石黒堂株式会社を立ち上げた経緯を教えてください

大学時代の4年間、私は殺陣(たて)に打ち込んでいました。殺陣そのものは非常に面白く、やりがいも感じていましたが、殺陣だけで生計を立てていくことは難しいと考え、就職の道を選びました。

新卒で電通に入社した当時は、4マスメディア(新聞・雑誌・ラジオ・テレビ)が広告の主流であり、現在主流となっているデジタル広告が出始めの時代でした。従来の広告媒体では、その効果は定性的なものでしたが、デジタル広告では、どのようなワードで検索されたか、どれだけ検索されたかといった効果が定量的に見えるという大きな違いがありました。広告効果が定量的に可視化できるということに非常に興味を持ち、それを専門に扱うために独立する決意をしました。フリーランスとしてデジタル広告の勉強会を開催したり、顧問契約を担当する中で、2017年に石黒堂株式会社を設立するに至りました。

とても特徴的な会社名ですが、どのように決められたのですか?

会社設立の届け出を提出する直前まで、私は電車の中で社名について思案していました。そんな中、尊敬するプロレスラーの高山善廣選手が「高山堂」という名で会社を経営されていることを思い出しました。高山選手が「高山堂」という社名を使っているなら、私は「石黒堂」が良いだろうと勢いで決めたのです。「石黒堂株式会社」の名刺を提示すると、「葬儀会社さんですか?」と聞かれることがよくあります。しかし今では、そのような反応も印象に残りやすいという点でメリットになっていると感じています。



現在、一番注力されている分野を教えてください。

Google広告の領域に特に注力しており、Google検索広告やP-MAXと呼ばれる最新のプロダクトの研究にも力を入れています。そこで得られた知見は、広告代理店の顧問としての研修や、ソーシャルメディアプラットフォームXでの投稿、自社のブログ記事などを通じて発信しています。おかげさまで、弊社のXアカウントのフォロワー数は10,000人以上に達し、日々発信力を高めています。また、代表である私自身も声優としての活動を行っていることから、プレゼンテーションにおける声の表現力についても日々研鑽を積んでいます。

仕事をする中で、どのようなことを大切にされていますか?

三つの重要な価値観を大切にしています。


一つ目は、「生涯現役」という考え方です。大規模な組織では、営業担当と運用担当が分かれていることが多く、その結果、お客様の要望が伝言ゲームのように曲解されてしまい、意図した広告と異なるものになってしまうことがあります。しかし、私自身は営業から運用まで一貫して担当しているため、お客様の想いを直接反映させることができます。デメリットとして、多くの案件に対応できないという点がありますが、私たちは数を追うのではなく、質を重視したビジネスを行っているため、それは課題とは考えていません。


二つ目は、「先義後利(せんぎこうり)」という考え方です。これは、利益よりも先に道義・義理を優先すれば、利益は後からついてくるという意味です。どんな仕事においても信頼関係が何より大切だと考えているため、まずはお金のことを考えずに、相手のことを第一に考えて行動しています。


この価値観を大切にしながら、お客様のデジタル広告戦略をサポートしていきます。生涯現役の精神で、先義後利の考えのもと、信頼関係を築いていくと、最後は三つ目の「ありがとうの輪が拡げる」に繋がります。

仕事をするうえでの喜びを教えてください

お客様の売上向上は私たちの主要な目的ではありますが、それ以上に、取引先の担当者の方のキャリアアップにつながった時に、最も大きな喜びを感じます。お客様の担当者の方が会社からどのようなミッションを与えられ、どのようなKPI目標を設定されているかを確認することを重要視しています。そして、その目標を達成できるようにサポートすることを私たちの仕事の拘りの一つとしています。担当者の方の成功が、私たちの成功でもあると考えているからです。単にお客様の売上を一時的に上げるだけでなく、担当者の方が社内で認められ、昇進につながるような結果を出すことが、長期的な信頼関係の構築に不可欠だと信じています。



今後、どのような展開を目指されていますか?

若い世代の育成にも力を注いでいます。現在、週に2回ほど代理店向けの研修を実施していますが、この研修では利益を追求せず、かなり格安で提供していると自負しています。一見すると、ライバルを育てているようにも見えるかもしれません。しかし、私は自分の能力と提供する価値に自信を持っているため、競合他社に負ける気はありません(笑)。むしろ、業界全体のレベルアップに貢献することで、デジタル広告業界の健全な発展を促進できると考えています。


デジタル広告の活用に関して、どのようなことでもお気軽にご相談ください。私たちの知識と経験を活かして、貴社のビジネス成長に貢献できることを楽しみにしています。若手育成と業界全体の発展に寄与しながら、お客様一人ひとりに最適なデジタル広告戦略を提案していくことが、弊社の使命だと考えています。ぜひ、私たちにお力添えいただける機会を心待ちにしております。



インタビュー後記

石黒堂…。どんな会社なのだろう?と想像しながらインタビューさせていただいたところ、全くイメージしていなかった分野のお仕事で非常に驚きました(笑)。デジタル広告という、今でこそ当たり前に接する媒体の先駆者であり、今なお業界の最前線で活躍されている石黒代表の話は非常に興味深く、勉強させられました。デジタルという広告という、ロジカルな分野に居ながら、先義後利といった義を大切にされる信念。

確かに、殺陣をされていただけあって、武士の様な生き様を感じました。

デジタル広告を検討されている、もしくは現在のデジタル広告で思ったような効果がでられない方がいらっしゃいましたら是非、石黒堂にご相談ください。

お問い合わせ

石黒堂株式会社(IshiguroDo Inc.)


HP:石黒堂株式会社 - デジタルマーケティングのプロ×テクノロジー企業 (ishigurodo.com)

*ご相談の際、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。