まちの仕事人インタビュー
採用側の目線で求職者に深く関わる転職支援
株式会社ダイバース 代表取締役 新井 康将 (あらい やすまさ) さん インタビュー


平成4年生まれ、埼玉県さいたま市大宮区在住。上場前に中途で親会社アズームに入社し、人事として年間約1,000人と面接を行う。その後2021年に「採用する側」から「支援する側」に回るべく株式会社ダイバースを設立。最近の楽しみは熱帯魚観賞と靴磨き。

人生を扱っていることに責任を持つ

創業までの経緯を教えてください。

元々、上場企業で人事として求職者を採用する側にいました。採用活動の中で、転職エージェントの求職者との関わり方に違和感を持つようになったことが起業のきっかけです。エージェント経由で応募してきた求職者のうち、会社や仕事内容についてよく理解していない状態で面接に来る人が年々増えています。中には「数をこなさないと内定が取れないので、とりあえず5社~10社は面接に行きましょう」とだけ言われて来たという求職者も。大切な求職者の人生なのに、エージェントの関わりが浅く、納得感の薄い転職活動が横行している様子を見て、もっと踏み込んで求職者のキャリアを応援する仕事がしたいと考えるようになりました。タイミング良く、社内の新規事業コンテストがあり、『求職者に深く関わる転職事業』が採用された事から、社内起業の形を取り、創業しました。『ダイバース』という社名には、個性や多様性(ダイバーシティ)を重んじ、求職者の皆さんと共に新しい世界へとダイブするという決意を込めています。

他社との違いはどのような点にありますか?

求職者一人一人にしっかり時間をかけるところが特徴です。最近では電話で20~30分話しただけで企業を紹介するエージェントもいるようですが、私はその何倍も時間をかけ、顔を見ながらお話しています。最終的に「まだ転職せずに今の会社でまだこんなやれることがありますよ」とお答えすることもあるため、必ずしも転職を薦めるとは限りません。求職者の経歴を棚卸し、そのタイミングでのベストな選択肢を探っていく形を取っています。また、人事を長く経験していたため、採用する人事側の目線でアドバイスが出来るという強みもあります。

求職者にはどんな方が多いですか?

ありがたいことに紹介いただく事が多く、今は20代前半の若い方がほとんどです。「キャリアの事なら、新井さんにざっくばらんに相談してみたら?」と言う形で、気軽に紹介してもらっていることが多いようです。

過去に不採用にした人からのご相談

仕事をするうえで心がけていることは何ですか?

まずは“言いたいことの言える空気づくり”ですね。求職者とエージェントという関係の前に、一人の人間として良い関係性を築くことを意識しています。良い関係性が出来ていたことで、数年前の人事の時に不採用を通知した人から、キャリアについて面談希望をもらったこともあります。これは嬉しかったですね。


エージェント選びにおいて大切にするべきポイントを教えてください。

経歴ではなく“その人”をキチンと見てくれるエージェントが良いでしょう。いきなり「希望年収は?」などの条件面から入る面談をしてくる場合は要注意です。一方で「この転職で人生をどうしたいですか?」といったその人の価値観を聞いてくれる場合は安心して良いでしょう。また、相性もあるので、1社に絞らず納得するまで複数のエージェントと話すこともお薦めです。会社の口コミが良くてもエージェントの当たり外れはありますから、大手であればエージェントの変更を希望しても良いと思います。

このお仕事のやりがいは?

『型がなくゴールもない』ことが醍醐味です。同じ仕事についている人でも、転職理由や、働く上での価値観、将来やりたいことや家族構成など、考えるべきことも将来の選択肢も様々です。これまでの経験を元に転職を型にはめるのではなく、常に『ゼロから一緒にキャリアを作っていく』ことに大きなやりがいを感じています。また、転職した方の今後がどうなっていくのかを見ていくことも、これからの楽しみの一つです。

今後の見通しを教えてください。

『ダイバース』という社名には多様性(ダイバーシティ)を推進したいとの意味も込められています。今は若い方からのご相談が多いですが、今後は女性、シニア、LGBTの方などのご相談にも積極的に関わっていきたいですね。ここまでエージェントのことを悪く言っているように聞こえてしまったかもしれませんが、良いエージェントも沢山いますから、そんな人たちとも協力してやっていきたいです。また、今後は転職後のサポートとして、キャリアアップや資産形成、ライフプランの勉強会などを開催していく予定です。定期的に自分のキャリアを見つめなおすきっかけが持てるよう、転職後も寄り添い続けるエージェントとして、これからも活動していきます。

インタビュー後記

人事の目線から見ると、やはり直近数年で転職回数の多い人は敬遠しがちですと語る新井さんは、過去の人事の経験を活かし、文字通り人事側と求職者側の両面から“転職”を捉えることのできる稀有なエージェントです。穏やかな語り口ながら、胸に秘めた情熱は言葉の端々に強く表れており、これまでにないエージェントの形として、求職者の人生に深く長く関わる覚悟が伝わってきました。キャリアアップを考えている方、これからのキャリアの伴奏者として、新井さんへ相談してみてはいかがでしょうか?

お問い合わせ

名称:株式会社ダイバース

所在地:東京都渋谷区代々木2-1-1

連絡先:03-4588-0620

メール:y.arai@diver-s.jp

HP:https://diver-s.jp

許可:有料職業紹介事業  13-ユ-314165

*ご相談の際は、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝えください。