
1996年、東京都生まれ。12歳から子役・キッズモデルとして芸能活動を始める。以降、テレビドラマ・ネットドラマ・CM・MV・舞台などに出演。芸能活動を続ける中で、自身の活動の幅を広げたいという想いから、経営や事業づくりに興味を持つ。2020年に自身のバルーンブランドを立ち上げる。2025年『株式会社BALLOON TOKYO』を設立。趣味は、麻雀・プロレス観戦など。
ずっと楽しいと感じられる仕事

この仕事を始めたきっかけを教えてください。
12歳から続けてきた芸能活動を、これからも長く続けていくために、自分の力で仕事を生み出し、育てていける環境をつくりたいと考えたことが起業を志した大きなきっかけです。
そんな中、Amazon Prime Videoで配信された恋愛リアリティーショー『バチェラー・ジャパン』シーズン2に最年少で出演することになり、自分らしい働き方を実現している仲間と出会い、「こういう働き方もあるんだ」と視野が大きく広がりました。すでに考え始めていた自分の将来や働き方を、より具体的に考える機会になったと思います。そこから経営学や事業づくりに興味を持ち、学びを重ねる中で、自分でもビジネスを始めたいと考えるようになりました。
商材としてアクセサリーやランジェリーなど、さまざまな可能性を検討し、とても長い期間悩みました。最終的には、自分の好きなことや得意なこと、これまでの経験を書き出していくうちに、エンターテインメントの世界とも親和性の高い「風船」にたどり着きました。とはいえ、当時の私は風船の知識はゼロ。だからこそ、まずは現場で学ぼうと決め、都内のバルーン専門店を片っ端から調べ、「将来は独立したいのですが、それでも働かせてもらえませんか」と何軒もお願いして回りました。独立を前提としていたこともあり、ほとんどのお店には断られましたが、それでも諦めずに探し続けた結果、最後まで話を聞いてくださるお店と出会い、週1回のアルバイトから修業を始めることに。
2年間の修業を経て、2020年に起業。もちろん大変なことはありましたが、想像以上に“ずっと楽しい時間”が、起業してから今日まで続いています。これまで様々な経験をしてきましたが、その一つひとつがあったからこそ、今の仕事と出会い、バルーンという天職に巡り会えたのだと思っています。

仕事の特徴はどのような点にありますか?
お誕生日やベビーシャワーなどのギフトバルーンをはじめ、ホテル・レストランでの空間装飾、ドラマ・映画・舞台などの演出装飾まで、様々なシーンを彩ります。
『推しごとバルーン』は、大切な人に想いを届けられるサービスです。きっかけはコロナ禍、イベントやスポーツが自粛に追い込まれる中「ファンとの距離が離れていく気がする」というアーティストやスポーツ選手の声と「SNSのコメントが推しに届いているか不安」という推し活をしている方々の声を聴き、双方の想いの距離を埋める取り組みとして“メッセージつきのバルーンを推しに直接届ける”というサービスを始めました。Bリーグの「広島ドラゴンフライズ」さんをきっかけに、全国のBリーグ・Jリーグ・プロ野球のチームに広がっています。
お問い合わせを受けて対応することもありますが、こちらで企画を考えて売り込むことも多いです。バルーンの力で、その場所へ来た方や、関わる方々の想いがさらに膨らむような企画を考えています。
バルーンで想い届ける

どんなお客さまが多いですか?
法人のお客さまを中心に、幅広いご依頼をいただいています。『推しごとバルーン』では、スポーツチームやアーティスト、空間装飾ではホテルやレストラン、最近では葬儀会社からのご依頼も増えています。また、劇場やライブ会場での一時的な演出としてのご利用も増えています。
『お祝いバルーン』では、『えんとつ町のプペル』に登場する主人公をモチーフにした「ルビッチバルーン」の製作を担当させていただき、映画上映会の会場へお届けした事例があります。展示終了後は、来場されたお子さまやお客さまへプレゼントされ、会場全体が笑顔に包まれる素敵な企画となりました。
もちろん、個人のお客さまからのご依頼も大切にお受けしています。一般的に、ライブ会場などに贈られる大型バルーンは、イベント終了後に粗大ごみとして処理する必要のあるスタンドが使われていることが多く「業者による回収」が前提となるケースがあります。私たちも、ご希望に応えるために利益を削って回収対応を行ったり、回収が難しい会場では搬入を断念せざるを得なかったりすることがありました。そこで、この課題を少しでも改善するため、一般的な家庭ゴミ(不燃ゴミ)としてそのまま処分できる軽量ポールを一部の商品に導入しました。商品や会場の条件によっては回収の手間やコストを抑えられるようになり、プレゼントとしてそのまま気軽にお持ち帰りもできるため、これまで設置が難しかった一部の会場にもお届けできる可能性が広がりました。

仕事をするうえで心掛けていることを教えてください。
起業するときに掲げた “一瞬を、一生の、想い出に。”というコンセプトを軸に、ビジネスを展開しています。その瞬間のときめきを形に残すことを大切にし“誰かの想いを、誰かに届ける”ために、どのようなシーンにもぴったり合うバルーンを手配できる体制を整えています。
この仕事を始めてから「この仕事、ずっと続けてね」と声をかけていただくことがあります。その言葉をいただくたびに、本当に嬉しく、この仕事を選んで良かったと感じます。贈る方と受け取る方、双方の笑顔を見ることができ、どちらからも「ありがとう」と言っていただける。そんな幸せな仕事に出会えたことに、日々感謝しています。
起業してから6年が経ち、周りからは「上手くいっている」と見ていただくことも増えました。しかし、会社としては、まだまだ成長しきれているとは言えません。自社サービスの拡充を進めつつ、需要の増加に応えるための生産体制などの強化に注力しているところです。
また、事業活動にとどまらず、今年から、小児病棟や難病と向き合う子どもたちを支援する医療機関へのバルーン寄付活動をスタートしました。さらに、母の日には、シングルファミリーを支援する団体様へバルーンをお届けし、大切な一日が少しでも温かい想い出になるようお手伝いをさせていただきました。
これからも、風船だからこそ生み出せる笑顔や心に残る時間を、より多くの方へ届けていきたいと思っています。私たちは、個人のお客さまからの1個のご注文から、法人のお客様による数千個単位の大規模発注まで、幅広く柔軟に対応しています。大切な人との瞬間をより輝かせ、心に残る想い出にするお手伝いをさせていただきますので、是非お気軽にお問い合わせください。

インタビュー後記
バルーンビジネスは、参入のしやすさと生き残りの難しさが極端に同居している厳しい世界だ。その中で着実に事業を膨らませ続けている背景には、瀬口さんの圧倒的な行動力と、泥臭いハードワークがある。そして何より、それらを「ずっと楽しい」と弾けるような笑顔で語る姿に、競合には真似できない最大の強みを感じた。誰かの想いを届けるという温かい使命感を胸に、瀬口さんはこれからも走り続ける。
お問い合わせ
名前:株式会社BALLOON TOKYO
住所:東京都渋谷区道玄坂1-10-8渋谷道玄坂東急ビル2F-C
*ご相談の際、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。