
奈良県出身。ダンサーとして活動を広げるために上京。数年間の活動の後、ダンスエンターテイメントの専門学校の担任を経て、若者の夢を応援する仕事にもっと力を入れたいと考え、2020年にキャリアコンサルタントの資格を取得。2021年に独立し、キャリアをデザインする会社『ESデザイン株式会社』を設立。エンタメ要素を生かしたキャリアコンサルティングで若者の未来を共創している。
総合型選抜に挑む高校生をサポート

この仕事を始められたきっかけを教えてください。
ダンサーとしての活躍の場を広げることを目指して上京したものの、数年かけても思うようなチャンスを掴むことができませんでした。安定した収入を得て「穏やかに生活したい」という希望を持つようになった30歳のときに、ダンスの専門学校の教職員として初就職。全く社会人経験が無かったこともあり、仕事の初日は、自分の自由が奪われ、社会の歯車の一つになってしまった感覚に陥り、思わず泣いて母親に電話しましたね。それでもすぐに、専門学校へ通う生徒の姿を、18歳の頃の自分と重ねることができるようになり、夢の実現に関わり、人の成長を間近で見ることのできる仕事の面白さにのめりこみました。気がつけば、あっという間に15年が過ぎていましたね。しかし、専門学校の組織体制が変わったことで、自分の仕事への関わり方も変わり、改めて自分のやりたい仕事について、考える時間がやってきました。ちょうどコロナ禍に突入したタイミングで、自分の時間が増えたこともあり、以前から興味のあったキャリアコンサルタントの資格を取得。キャリアコンサルティングを、専門学校で関わっていたような、若者に広く提供したいと考えるようになり、起業を決意しました。現在は、都内の高校に常駐するなど、学校内のキャリアカウンセラーとしても活動しています。

仕事の特徴はどのような点にありますか?
総合型選抜で大学進学を希望している生徒ひとりひとりと向き合い、それぞれの考えや、強みを引き出すことで、『志望理由』のブラッシュアップや、『面接』の試験対策をしています。一昔前と比べると「将来やりたいことがない」という生徒は増えているように感じます。一方、大学の総合型選抜を受けるうえで、やりたいことと、その大学を選ぶ理由が紐づいた、志望理由の提出は欠かせません。そこで、生徒と1対1で話し合い、目的や夢を見つけるカウンセリングを行っています。とはいえ、何でもしてあげるというものではありません。「その業界に興味があるなら、〇〇について調べてみて」など、まずは生徒自身が、将来に向けて一歩踏み出すように促しています。ちなみに、大学の総合型選抜では、学力の3要素(①知識・技術/②思考力・判断力・表現力/③主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)で生徒を評価するため、生徒にそれらの力をつけてもらうことを意識してカウンセリングをしています。また、一昨年から個人だけでなく集団へのアプローチにも力を入れるため、『Next-generation Careers(ネクストジェネレイションキャリアズ)』を立ち上げました。高校の「キャリア教育」や「総合的な探究の時間」を面白く効果的にするために、高校生が興味を持つエンタメ要素を盛り込んだ教材開発も展開し、やりたいことを見つける“やり方”を学習してもらっています。

どんな生徒にも強みは必ずある

どんな生徒さんが多いですか?
高校3年生が9割ですね。私が席を置いている立川市にある昭和第一学園高校では、3年生が約500人いますが、その中の2割ほどが相談に来ています。稀に1年生のときから相談に来る生徒もいますが、未来を創造するキャリアカウンセリングは、直接テストの点数を上げるものではないため、3年間通い続ける生徒は少ないですね。本当なら、継続的な支援が必要なのですが…。 相談に来る生徒は、偏差値45~55程度の生徒が最も多いです。偏差値的に“学力中間層”と呼ばれる生徒たちで、実は大人の目が最も向けられにくい層とも言われています。それ以上の偏差値があれば、有名大学を受験する目標を立てやすく、それ以下の偏差値であれば、まずは学力の底上げが目標となるため、先生も親も的を絞りやすいのでしょう。ちなみに、例え志望理由を書くことができても、強い想いや考えを、言語化して答えられるようになっておかなければ、総合型選抜で合格することはできません。そのため、生徒との面接の練習は、何回も繰り返して行います。これまでに、500人以上の高校生の相談に乗ってきました。前職のダンスの専門学校で、職員をしていた頃を合わせると、2,500人以上の子どもたちと関わってきたことになりますね。

仕事をするうえで心掛けていることを教えてください。
決して生徒の考えを否定しないように心がけています。“どんな生徒にも強みは必ずある”と信じており、それを引き出すことで、生徒に自信を持ってもらいたいですね。生徒にとっては、進路を決めていくなかで、自分のやりたいことを親に伝えることが、自立の第一歩。例え、親と考えや価値観が合わなかったとしても「あなたが本当にやりたいなら、それを親に伝えなさい」とアドバイスしています。親も自分の子どもが本気かどうか試しています。生徒が自分の夢を、親の目をまっすぐに見て話せるようになれば、親の方も納得して応援してくれるようになります。これからも、子どもたちの強みを引き出し、広い世界へ送り出していきたいと考えています。総合型選抜の試験対策で、悩んでいる学生や、親御さんがいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。


インタビュー後記
総合型選抜の大学入試が増加傾向にあり、受験生が「大学で何を学び、どう成長したいか」を問われる機会は増えている。サポートを受けるなら、従来の点数を取るための塾や予備校よりも、キャリアカウンセラーの方が最適だ。総合型選抜試験に挑むなら、まずは山川さんへの相談をおススメする。
お問い合わせ
名前:ESデザイン株式会社
住所:東京都渋谷区桜丘町23-17シティコート桜丘408
電話:090-5311-7931
*ご相談の際は、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝えください。