国連総会に合わせて開催された国際シンポジウムにて、基調講演を行いました。

治療から予防へ、医療の軸足を移すべきだと日々考えている中で、予防と早期発見・早期治療が極めて重要な疾患の一つである慢性腎臓病について、日本の優れた施策を紹介し、専門家と知見を共有しました。

慢性腎臓病の患者数は世界で8億人、日本だけでも2,000万人にも上り、多くの場合、自覚症状がないまま進行します。末期になると人工透析が必要となり、患者さん一人あたりの年間医療費は500万円から600万円にも達します。さらに、週に3回、4〜5時間にもおよぶ透析治療は、生活の質を大きく損ないます。(※自己負担額は月1万〜2万円に抑えられています。)

我が国では2018年から慢性腎臓病に対し、予防と早期発見に重点を置いた包括的な取り組みを進めてきました。その結果、2021年以降、新規に透析導入となる患者数が減少に転じ、確かな成果を上げています。

成功の鍵は、年に一度の健康診断、そしてかかりつけ医から専門医へとスムーズに繋がる「病診連携パス」にあります。検査数値に基づき、どの段階で専門医につなげるかが明確に定められており、日本のシステムは世界中から高い評価を受けています。

シンポジウムでは実際、多くの専門家が「日本のように…」という言葉を口にしました。慢性腎臓病は心血管疾患の悪化にも深く関わっており、世界の医療関係者が日本の知見を強く求めています。私たち日本人が誇りに思うべきことだと思います。

この慢性腎臓病や、関連の深い糖尿病、心血管疾患において、世界が予防に軸足を置くことで、医療費の負担という観点からも持続可能な医療の未来を実現できると、私は確信しています。

今後も、その実現に向けた日本の貢献を力強く後押ししていきます。

#国連総会 #治療から予防へ #早期発見 #医療 #慢性腎臓病 #渋谷区 #港区 #丸川珠代

続きは Instagram で

99 いいね! ('25/09/25 18:01 時点)