昭和50年生まれ。大阪府出身。
平成16年 司法書士試験合格。
司法書士業界で19年間、個人事務所・中堅司法書士法人・大手司法書士法人勤務にて大小様々な案件に携わり、関わった登記申請件数は約1万件に登る。
近年は、自身の親族の死をきっかけに、相続・終活関連サービスにも力を入れ、遺言、終活の重要性を説き、「相続争い」を未然に防ぐべく、無料相談や終活セミナーを通じて「司法書士はサービス業」の信念の元、常に顧客の求めていることは何かを追求し続けている。
平成28年9月より、司法書士まこと法務事務所 代表司法書士に就任。
終活アドバイザー
法務大臣認定司法書士
ペット相続士
一社)家族信託普及協会会員。
東京ペット相続相談所を立ち上げたきっかけを教えてください
ペットの相続を意識し始めたのは、母のペットロスがきっかけです。
私の母は、長年に渡って犬を飼っていたのですが、その愛犬は数年前に亡くなってしまいました。
その後、家には母一人で住むこととなり、愛犬を無くしたことによる寂しさや孤独感の影響から、食事も喉を通らない状況で、母の元気もなくなっていきました。いわゆるペットロスであったのだと、今では思います。新たにペットを受け入れることに対しても
『もう、年だから最後まで面倒を見てあげられないかも…』
と、躊躇しておりました。私は、何よりも母に元気を取り戻して欲しいと
『もしも万が一のことが起きたとしてもペットは自分たちが最後まで面倒を見るから』
と、約束をしたことにより、母は安心して新たにペットを受け入れることができ、その後は以前のように元気を取り戻すことができました。
現在、ペットを飼われている高齢者の方は沢山いますが、超高齢化社会で飼い主が孤独死してしまうケースが増えています。ペットと高齢者、1人と1匹で住んでいる場合、高齢者の方に万が一があった場合、ペットが保護されたとしてもその後に貰い手がいないことにより、殺処分されてしまうことが多くあります。
ペットといっても、現状では法律的に物の扱いになりますので、生前にそのペットをどのようにしてほしいかという意思表示がとても重要になります。大切なペットの為、残された家族の為にも出来る限り生前に準備をしていただけたらと思っています。
幸い、私は司法書士という資格を持っているので生前対策に対して力になれることが多いのではと、東京ペット相続相談所を立ち上げました。
東京ペット相続相談所を通じて、飼い主側の不安解消とペットの殺処分減少に貢献できればと思っています。

どのような相談が多いでしょうか?
自身が高齢で最近は体調もあまりよくないのだけれども、自分に万が一のことがあったら飼っているペットはどうなってしまうのかという相談は多く寄せられます。
また、多頭飼いをされている飼い主の親族が、生前にどのような準備をすべきなのかという相談も増えてきています。
そのような課題に対して私たちは、遺言・民事信託・ラブポチ信託といった様々な方法をご提案することが出来ます。相談者さんも、
『そんな手段があるなんて思いつきもしませんでした。それなら安心できます』
という反応が殆どですので、ペット相続については積極的に認知度を上げる活動をしなければと思っています。
相談があった場合は、司法書士として出来る限りのことを行いながら、他の士業や専門家の方々とも連携しながら、相談者が抱える悩みを総合的に解決できるように動いています。

今後、東京ペット相続相談所を通じてどのような活動をされますか?
まずは、生前対策の重要性を皆さんに知って欲しいです。知っていただくことで、ペットの殺処分を少しでも減らせたらと思っています。
今後は、飼い主のみならず、保護団体や、動物病院などと連携しながら、ペットを愛する方々がより安心してペットを飼うことのできる環境を作り出せたらと思っています。
少しでもペット相続に対して気になる点がある方はお気軽にご相談いただけたら幸いです。

インタビュー後記
山﨑先生とはペット相続士の資格を通じて知り合いました。ペットの殺処分は年々減少傾向と言われておりますが、未だに数万頭もの犬・猫が殺処分されてしまっている現状です。少子高齢化が進む中で高齢者の飼い主死亡に伴い、ペットの引受人不在から殺処分に繋がってしまう状況はおそらく増えてしまうのではないでしょうか?ペットの飼い主の責任として、どんな年代の方にも出来る限りの事前準備は必ず必要です。まだまだ、ペット相続に関する専門家の方々は多くいません。その中で、司法書士という専門的な知識をお持ちの山崎先生は、必ず相談者の問題を解決に繋げてくれる存在だと思っています。
ペットを飼われている方、もしくはペットを飼われている高齢の親族がいらっしゃる方は是非一度、山﨑先生の相談してみてください。
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