第260回 氷川風土記「みちあえのまつり」

武蔵一宮氷川神社では5月21日、世の中に流行病をもたらす疫神(疫病神)を掃却する神事「道饗祭(みちあえのまつり)」を行いました。
当日は本殿祭を斎行の後、神楽殿にて斎場祭を執り行います。
明治2年には4月17日に執行されたという記録がありますが、現在の太陽暦に改暦後は5月21日が祭典日となり、今に至ります。

さてこの道饗祭、八衢比古神(やちまたひこのかみ)、八衢比売神(やちまたひめのかみ)、久那斗神(くなどのかみ)の3柱を祀り、災いをもたらす鬼魅などの疫病神が私たちの生活圏に入らぬよう防ぎ、神々に守護を祈願するものです。
この道饗祭は、公的な祭祀の基本を定めた『神祇令(令集解)』(8世紀頃成立)にも恒例の神事と定められています。

「道饗」とは、鬼魅などの疫病神が集落に入り込まぬように外から来る道の途中に食物をお供えし、神事を行い、迎え払うという意味。
「饗(あへ)」とは飲食のもてなしをする意味の言葉で、古くは京城の外から入り来る疫病神を京城の四隅の路上で祭りもてなすことで、その侵入を防ぐ祭祀として毎年6月と12月に斎行し、流行病がある時は諸国でも行われました。

古より連綿と続く神事から、疫病は外から入ってくること、また心も体も清らかであることの大切さを理解していたことがわかります。

〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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