まちの仕事人インタビュー
人に出会いを与えられるような医師になりたい
まさぼ内科・糖尿病クリニック飯田橋院 院長 小林 正敬 (こばやし まさたか) さん インタビュー

出  身:長野県上田市

出身校:埼玉医科大学

何年生まれ:1985年

趣  味:格闘ゲーム、ランニング

経  歴  :大学卒業後、国立国際医療研究センター国府台病院をはじめ、様々な病院に勤務し総合内科、糖尿病・甲状腺などの内分泌疾患を中心に、漢方内科、精神疾患の診療に携わる。

小林先生の『医療』はどんなお仕事をされてるのですか?

地域のかかりつけクリニックとして、一般内科、糖尿病、精神科・心療内科、美容・ダイエット外来、漢方内科、禁煙外来を行っています。患者さんの健康管理において、連携医療機関との協力を大切にしています。地域に密着した信頼できる医療機関と提携し、診断や治療に必要な専門的な知識や技術を共有することで、質の高い医療サービスを提供しています。

また漢方での学びを活かし、望診といって、症状だけではなくその人の背景を見ながら治療をしているんです。その人の生活や何を食べているのか、体で何が起こっていて何が不調なのかを生活ベースから連想し、病気になったきっかけにアプローチしています


この仕事を始めたきっかけは何ですか?

医師になったのは親の影響です。町中から知られていて、僕自身も『先生の息子』と認識されていました。そういう目線で見られる職業なのかなと感じていました。高校二年生の時に格闘ゲームにハマり、東京に出てきてからも、ゲーム三昧でした。全国大会に出たり、自分を知ってくれている人が増えたり、コミュニティが広がり、充実していました。その中で、ある人物との出会いをきっかけに、偏差値が上がっていったんです。そう、ゲームに触れる事で、そしてプロゲーマーのマゴとの出会いを通じて、今の僕の生き方の原点となるとても大事な事を教えてもらい、成長してきたと思っています。目的を達成させるためのプロセスができているかどうか?そしてプロセスの途中で現れる課題・敵に対して、自分が持っているスキルセットをどう活用するか?もしそのスキルセットを持っていないのであれば、それを作るしかない。そうやって1つ1つののステージをクリアしていくものであることを、ゲームでも、勉強でも、仕事でも、それが基本なんだということに気付かせてくれました。『ゲームをやっている奴は勉強できない』『ばか、オタク』という先入観を壊したいと思い、ばかにされないために医師になりました。『先入観を壊したい』『見返したい』という気持ちが僕の原動力になっています。

お仕事をする上で大切にしていることは何ですか?

人に対してどれだけ貢献し、良いサービスを提供できるか、を大切にしています。クリニックに関わった人、患者さんはもちろんスタッフにも人生に良い影響を与えることができたらと思っています。関わるきっかけは医療ですが、良い空間を創っていく診療をしていきたいですね。

 どんなお客様相談が多いですか?

オンライン医療は、仕事で忙しい人が多いイメージだったのですが、蓋を開けてみると子育て中の方も多いと実感しています。小さい子どもがいて中々自分の病院に行けないんですよね。そうした方が気軽に相談できる窓口として、オンライン診療をもっと身近にしていきたいです。


今後、お仕事を通じてどんな事をしていきたいですか?

人に出会いを与えられるような医師になりたいです。私がマゴとの出会いで大きく成長させてもらったように、僕やクリニックに関わってくださった方々に良い影響を与えられたら嬉しいです。そして最終的な目標は、ゲームの世界に貢献することです。その為に自分に力をつけている最中なんです。Eスポーツ学会も手伝っているのですが、医師の視点として、姿勢や筋肉のこわばりといった点からのアプローチがゲームに影響したら面白いなと思っています。身体的なことでサポートして、みなさんのパフォーマンスを上げることが出来たら幸せです!

他に伝えたい事はありますか?

医療も、個々にそれぞれの正解があるはずだと思っています。治療に関しても、症例から見る確率が正解だとは思いたくない。これまでは、確率の高い治療をしていくことが正解と言われてきましたが、そうではなく、この方のこの症例の正解は何なのか?をより深く探して、その人の正解を導いていくような医者になりたい。そのように変えていきます。症例にたくさん会い、数に触れていく  その経験を元に、自分のプロセスを積み重ねていく。そしてそのプロセスに必要なスキルセットを使う、無ければ作る、その繰り返しをしていきます。

インタビュー後記

まさぼ先生は、他の先生の方から同期として紹介いただきました。インタビュー冒頭から、僕の人生はゲームを語らないと始まらないんです。と、初めはびっくりしましたが、お話を聞くにつれて、小林先生が考えるゲームの世界の成長は、紛れもなくビジネスの世界の段階的成長と同じでした。ビジネスマンとして心に突き刺さりました。若い時の一人のゲーマーとの出会いが、まさぼ先生の生き方、考え方を大きく変えていったことがよくわかりました。私もマゴさんについて勉強しようと思いました。また、おそらくこの年齢では日本一専門医の種類を持っている医師なんだろうとの事。これも、主人公がアイテムを持っていればあるほど強く、戦える範囲の選択が広がる。まさにゲームのレベルアップですよね。感動しました。皆様も今自分が持っているスキルセットでどれだけの課題解決ができるのか?見つめ直してはいかがでしょうか?

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