
1971年、兵庫県生まれ。大学卒業後、プライム企業のゼネコンにて人事総務業に従事。システムベンダーへ転職後は、国内外で、プログラマ、SE、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーとして、システム開発に従事。クレジットカード決済代行会社にヘッドハンティングされ、最終的に常務取締役を務めた後、2008年にフリーランスとして独立。2010年に「株式会社サンクユー」を設立。
BtoBのECサイトで受注を効率化

この仕事を始められたきっかけを教えてください。
元々実家が商店街でクリーニングを営んでいたこともあり、両親の背中を見て「いつか独立したい!」と考えていました。台北(台湾)でプロジェクトマネージャーとして働いていたときに、クレジットカード決済代行会社から、システム開発部門の部長のオファーをもらいました。プロジェクトがちょうど一区切りついたタイミングでもあり、新たな挑戦として転職を決意し日本へ帰国しました。決済代行会社では、3年間で『決算システムのリニューアル』『国内外の銀行システムとの接続』クライアントの『WEBサイト』や『ECサイト』の制作を請け負いました。2008年に、フリーランスとして独立。2010年に『株式会社サンクユー』を設立しました。技術畑だったため、起業当初は営業に苦労しましたが、ネット普及の後押しを受けて、ありがたいことに仕事を増やしていくことができています。
仕事の特徴はどのような点にありますか?
主に卸売サイト・受注サイトのような『BtoBのECサイト』の制作を行っています。私がプログラマとして働いているときに「現場に行かないとシステムは作れない」と教わりました。それ以来、なるべく現場へ足を運ぶようにしています。物流システムを制作した際は、1ヶ月ほど朝7時~倉庫で働きました。実際に働き、受注から現場の人の動きや発送までの動線を知ることで、現場の人が使いやすいシステムを制作することができましたね。BtoBのECサイトは、BtoCよりも裏側の仕組みが複雑です。同じ商品でも取引先によって掛け率が異なるうえ、大量購入する取引先からは、一括購入の仕組みや、CSV(表のデータをカンマ「,」で区切って並べたテキストファイル)データによる発注を希望されるケースもあります。また、受注したデータを、それぞれの会社の基幹システムへ連携する必要もあるため、企業ごとにカスタマイズしてシステムを構築する必要があります。20年以上、国内外の業務システム構築に関わり続けた経験が、運用上のリスクや、受発注側の勘所のキャッチアップに活かされています。BtoB向けのECサイトのシステム構築における重要なポイントは、デザイン以上に“受発注のしやすさ”です。せっかくシステムを作っても、受発注の双方にとって使い勝手が悪ければ、利用されません。ご相談の中には、過去に社長の肝入りでシステム構築をしたものの、現場にとって使い勝手が悪く、電話とFAXによる受注に戻ってしまったという悩みを抱える会社もありました。また、弊社はECサイト構築システム『EC-CUBE』の、ゴールドランクの公式パートナーに認定されています。制作したサイトの中には、『EC-CUBE』を活用した2万サイトの中から「機能カスタマイズに優れたサイト」として表彰されたものもあるんですよ。
関わる全ての人に感謝を忘れない

どんなお客さまが多いですか?
アパレル、コスメ、エステ機器、医療機器、電子部品、印刷など、幅広い卸売業からご依頼をいただいています。お客さまの8割は、それまで電話やFAXで受注していた会社で「BtoB向けのECサイトを作りたい」という依頼です。残り2割は、既にBtoB向けのECサイトを持っているものの「より良いシステムにリニューアルしたい」という依頼ですね。またBtoB向けのECサイトは、企業同士のやり取りとなるため、より高度なセキュリティを求められています。その期待に応えられる技術を持っていることも、弊社の強みですね。例えば、受注対応に3人以上関わっているようであれば、システムを導入して1人に対応させた方が生産性はあがります。逆にアナログでも受注対応が1人で完結できている場合。一見、問題はなさそうですが、仮にその人が退職した場合、情報やノウハウが会社に残らないというリスクがあります。システムをゼロから構築する場合、300万円~1,000万円が予算となりますが、ASPなどの既存の仕組みを活用することで、100万円~セミオーダーのシステム開発も可能です。予算内で全ての機能を盛り込もうとするのではなく、まずは予算内で優先順位をつけて、少しずつシステムをアップデートしていく企業も多いですね。その分、付き合いは長くなりがちです。13年以上、アップデートとシステムの保守を行っている企業もありますよ。
仕事をするうえで心掛けていることを教えてください。
社名である「サンクユー」の由来にもなっていますが“すべての人にありがとう”という気持ちをもって、仕事に取り組んでいます。弊社に発注していただく企業はもちろん、制作したECサイトを利用する企業、ECサイトを経由してその商品やサービスを受ける顧客、弊社のスタッフなど、関わるすべての人に感謝しています。これからは、システム構築の枠組みを超えて、受注を含めて企業内のシステム最適化が課題になっている企業を助けられる領域へ仕事を広げていきたいですね。受注をさばくために人手が足りない企業や、現在FAXなどアナログな方法で受注している企業の方、お気軽にご相談ください。
インタビュー後記
「お客さまに感謝」という言葉は、社内のスローガンなどで使われがちだが、そのまま社名にしてしまう経営者は、まずいない。それだけ、堀川さんの想いは深く、気持ちも強い。常に、目の前の仕事に対して「お客さまから感謝の言葉をもらえる仕事をしよう」と全力を尽くす堀川さんは、企業の受発注を最適化できるエンジニアだ。
