まちの仕事人インタビュー
映像で人を幸せにする
COLORFUL IMAGE 映像ディレクター 黒田 竜太 (くろだ りゅうた) さん インタビュー

1985年生まれ。東京都出身。幸区在住。20歳の時にタップダンサーとしてアメリカへ留学、帰国後は芸能事務所へ所属し、音楽番組のバックダンサーや音楽イベントなどに出演。その後、複数の会社を経て、映像撮影・編集を行う『COLORFUL IMAGE』を創業。タップダンスはインストラクターとして現在も継続中。

映像もダンスショーも“演出”で輝く

なぜ映像撮影・編集の仕事をしようと思ったのですか?

結婚することになり、結婚式用のプロフィール映像を自分で編集したことがきっかけです。当時は、社会人として今とは全然違う仕事をしていて、学生時代から打ち込んでいたタップダンスとも少し距離を置いていました。たまたま映像を編集しているときに、場面切り替えのタイミングの取り方や、音楽を絡めたシーンの盛り上げ方に、タップダンスのショーの“演出”との共通点があると感じたことで、映像撮影や映像編集がこれまでの自分が打ち込んできたものに非常に似ていると気がつきました。結婚後も個人で色々と動画を作るようになり、その後、番組プロデューサーだった父が独立して映像関係の会社を興すことになったので、そこの手伝いとして、映像撮影・編集の仕事をスタートしました。しばらく経験を積んだ後、独学ではなく一度本格的に映像について学びたいと考え、最先端の映像技術を持つソニーPCL株式会社へ入社し、教育系の動画制作のノウハウを学び、32歳のときに『COLORFUL IMAGE』を創業しました。


どんなお客さまが多いですか?

お客さまの8割以上が弁護士や、税理士、司法書士といった士業の方です。『ビジネスセミナー』や『動画資料』、『プロフィール動画』の撮影などが多いです。コロナ禍に入ってからは、大手企業が導入している「SMBCビジネスセミナー」などの、セミナーのオンライン配信の仕事も増えています。その他にも『フラ教室の発表会』や、『会社紹介の映像』など、年間300件以上の案件を手掛けています。

自然な演出で魅力を引き出す

仕事をするうえで大切にしていることはなんですか?

ただ映像として撮るだけでなく、被写体の魅力を最大限に引き出すための“自然な演出”にこだわっています。例えば、セミナーなどでうっかり講師が言い間違えてしまっても、そこからのフォローのやり取りに講師の魅力が出ていると感じた場合は、「講師の魅力が伝わるので、あえてカットしないで使いましょう」と提案することもあります。一般的にはカットしてしまうことがほとんどなので、珍しいやり取りかもしれません。また、タップダンスのショーの演出ノウハウの応用ですが、コミュニケーションを積極的に取るようにしています。撮影スタッフは職人気質で依頼された業務に専念される人も多いですが、私はお客さまとのコミュニケーションによって、緊張を和らげ、リラックスした状態で撮影に臨んでもらうように心掛けています。撮影が終わった頃には仲良くなっていることも多く、その場で次のお仕事の依頼をいただくことは何度もあります。

今後の抱負を教えてください。

“人を幸せにする映像”を撮りたいですね。先日、息子の保育園の卒園式があったのですが、新型コロナウィルスの感染対策の観点から、『園児1人につき保護者の出席は1人まで』という制限がかけられていました。せっかくの子どもの晴れ舞台、両親だけでなく、祖父母などもっと多くの人が見たいのでは?と考え、園長先生に「ライブ配信もできるので、いつでも声を掛けてください」とお伝えしたところ、卒園式の1週間前にご連絡をいただきました。カメラなどプロの機材を持ち込んで行ったライブ配信は、40人の卒園児に対して100人以上の方が視聴されました。後から聞いた話では、妊娠や出産によって現場を離れざるを得なかった担任の先生など、当日現地で参加できなかった保育園のスタッフの方も視聴されたようです。自分の仕事が、想像以上に感謝されたことで、改めて映像の持つ力を感じることができました。これからも1人でも多くの“人を幸せにする映像”を撮り続けていきたいです。

インタビュー後記

タップダンス、その他の仕事、映像撮影・編集と、黒田さんの経歴には、一見つながりがないように思えるが、実は『魅力や能力を引き出す』という点で一貫している。タップダンスでは“インストラクター”も務め、その他の仕事でも“教育”や“指導する側”の立場を任されていた。現在の映像撮影・編集の仕事では、被写体の“魅力を引き出す演出”を追求している。黒田さんが編集した映像から被写体の魅力がより伝わってくる理由は、彼のこれまでの生き方によるものだ。映像が必要な人は、黒田さんへの相談をお薦めする。きっと想像すらしていなかった魅力を引き出してくれることだろう。

お問い合わせ

名称:COLORFUL IMAGE(カラフルイメージ)

所在地:神奈川県川崎市幸区塚越4-345-1-517

連絡先:090-9320-9750

HP:映像制作 https://ryutap.wixsite.com/video

HP:タップダンス https://ryutap.wixsite.com/ryuta-taplesson

メール:kurodaryuta@tap-colorful.com

*ご相談の際は、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝えください。