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祖父母の借地権更新について教えて下さい。
(2年前の記事です) 掲載日:2022/10/18
借地に2階建ての自宅を建てて戦後からずっと住んでいましたが、高齢になるに伴い、2階部分を改築して賃貸にし、現在1階のみで生活しております。今回祖父母共に介護施設に入居が決まり、これから空き家となります。
借地の契約更新が来年と迫っておりますが、本人たちが居住していない場合、更新はできるのでしょうか。また、契約者の祖父は痴呆があり、施設からの外出が難しいため、契約行為が本人では難しい状況です。2階に住まわれている方に出て行ってもらって借地を地主に返すにも、立ち退きや更地にするお金もなく、心情的にも祖父母が存命中は抵抗があるので、希望としては、家をまだ数年は残したいです。
例えば2階の方や地主さんに家と借地権を譲って(売って?)今まで通り1階部分を使わせてもらう等はできないのでしょうか。どのような選択肢があるのか教えて頂けると助かります。何卒宜しくお願い致します。
※ 相談者のプライバシーに配慮し、実際の質問内容を一部改変して掲載している場合がございます。ご容赦ください。
私がお答えします。
1.本人が建物に住んでいなくとも、借地契約の更新は可能です。
判断能力が多少低下していても、本人が借地の更新について理解ができれば、ご家族が協力して契約行為をすることは可能です。
2.家を残しながら、手放すには
①2階の方に建物と借地権を売る。
②地主に借地権と建物を売る。
③第3者に建物と借地権を売る。
④地主さんと協力して第3者に土地と建物を売る。
このような方法が考えられますが、建物を残すことを優先されるなら借地契約を更新するのがよいでしょう。他人に建物を売る場合は建物を使用してもらえる条件で売却しないといけません。その場合は別途、新オーナーと賃貸借契約を結び、家賃を払います。
どのパターンにしても地主さんの協力が必要になるため、地主さんとの話合いは避けられませんので、事前に専門家に相談して、しっかり準備してから地主さんに相談しに行くのがよいです。