一級葬祭ディレクター。

1981年9月生まれ、東京都武蔵野市出身、都立武蔵野北高〜成城大学短期大学部~和光大学卒。

OL生活を3年経験した後、祖父の葬儀に立ち会ったのを機に葬儀業界に興味を持ち、株式会社ニチリョクに就職。現在に至る。趣味は阿波踊り。

葬儀の形式にとらわれずご遺族の気持ちに寄り添う

最近の葬儀には、どのような傾向がありますか 

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、火葬のみでのお別れが多くなりました。弊社は新横浜に葬儀会館も持っていますので、できれば多くのご親類やお知り合いにもお見送りいただきたいのですが、このような状況では仕方がありません。少し、寂しい気もいたしますが、どんな形であれ、ご遺族のお気持ちに寄り添ってサポートさせていただきたいと思っています。

ご遺族との打ち合わせ時に大切にしていることはありますか 

たとえ長い闘病生活の後でお亡くなりになった方のご遺族で「心の準備はできていた」とおっしゃっていても、いざ、葬儀の準備となると、みなさん、あわててしまうものです。やはり精神的な負担もありますしね。ですから、私たちはご遺族の何気ない言葉や行動から、お気持ちを汲み取らなくてはなりません。

 

ちょっとした表情も見逃さないようにして、短い打ち合わせの中で、本当のお気持ちを引き出せるよう努めています。


この仕事は好きですか? どのようなときにやりがいを感じますか

今の会社に入る前に、3年ほど、一般企業で働いていましたが、その頃は、ただ上司に言われたことをこなしているだけで、やりがいも感じませんでした。しかし、ご葬儀に関わってみると、自分がやったことに対して、ご依頼者さまから直接リアクションが返ってきます。もちろん、良いリアクションばかりとは限りませんが、そこにやりがいを感じます。人の一生のなかで、大切な区切りに立ち会っているという責任を感じながら仕事をしています。 

信頼を得ることの大切を胸に刻む

記憶に残るお葬式はありますか 

新人時代の失敗談になってしまいますが、三人兄弟のお父さまのご葬儀を担当させていただいたときのことです。出棺の挨拶の際に喪主を務めるご長男の奥さまと息子さまに遺影と位牌を持っていただいたのですが、それを見た次男、三男の方が「自分たちをないがしろにするのか」と大層立腹されて、お葬儀が険悪なムードになってしまいました。

ご遺族のお気持ちやご意向を考えて物事を進めなくてならない、マニュアル通りの対応ではいけないと痛感した出来事です。今も、あのときのことを思い出しては、葬儀という仕事の難しさを噛みしめています。 

逆に「やっていてよかった」と思われた経験はありますか? 

一度、私どもにご葬儀をお任せいただいた方から、その後も2度、3度とご依頼いただくことですね。叔母さまを亡くされた方が、その後、相次いでお父さま、お母さまを亡くされ、私どもにその都度、ご依頼いただきました。

ご家族にとってはつらく悲しい出来事なのですが、信頼にお応えしなければと、気が引き締まる思いがしました。信用していただかなければ、2度、3度とご依頼いただくことはありません。改めて信頼されることの大切さを肝に銘じました。 

信頼できる葬儀社を選ぶことが大切

依頼者さまから言われてうれしい一言はありますか 

やはり「お宅に頼んで良かった」という一言でしょうか。不幸に見舞われ、どなたさまも気持ちの整理もつかないままに、葬儀に臨まれているはずです。そんなおつらい気持ちの中で頂戴する「ありがとう」というお言葉は、なによりも貴いものだと思います。私どもも、緊張感が張り詰める中で何かと気を遣いますが、この一言をいただけば、疲れも癒やされるような気がします。


葬儀社選びで大切なことはなんでしょうか 

もし、お医者さまから事前に、余命などについてのお話があれば、事前に3社ほどの葬儀社にご相談されておくことをお勧めします。なかなか難しいことだとは思いますが、故人にふさわしい葬儀にするためには大切なことです。

突然にお亡くなりになられた方のご葬儀では、どうしても慌ただしくなってしまい、ちょっとしたことで不穏なムードになってしまうことがあります。私どもも、そうしたことがないように細心の注意を払っていますが、小さな行き違いがトラブルとなることもあります。それに、どうしても人には相性がありますから、最初からご遺族の意向と、葬儀社の考え方や得意な分野が合わないということもあり得ます。

 

そういうことがないよう自分たちに合う葬儀社を探しておくことも大切でしょう。縁起が悪いと思われる方もいらっしゃるでしょうが、お別れの日が来ることは避けられないですから、その日への備えは大切だと思います。


インタビュー後記

新型コロナの影響で、故人とのお別れも満足にできないまま、火葬のみで済まさざるを得ない方が増えています。「本来ならば、参列者をお招きしたお式や、せめて家族葬をご提案したいのですが」と残念そうに話す田邊さんの姿が印象的でした。

株式会社ニチリョクさんは、JR新横浜駅にラステル新横浜という一般会葬から家族葬まで対応できるホールを持っています。横浜周辺で故人やご遺族の思いに寄り添ってくれる葬儀社をお探しなら、株式会社ニチリョクさんにご相談されてはいかがでしょうか。

お問合せ

株式会社ニチリョク

お電話: 0120-004-400(24時間365日対応)*お電話相談の際、『区民ニュース』の田邊さんの記事を読みました。とお伝え下さい。

HP:https://www.nichiryoku.co.jp/

対応エリア:東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県