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後見
母が施設に入所する場合、成年後見人は絶対必須ですか?
神奈川県茅ヶ崎市在住H様
掲載日:2024/03/23
母の痴呆が進んでいます。
施設に入所させる様にしようと兄弟で今話し合っている最中です。そこで質問なのですが、認知症の母が入所する場合、成年後見人は絶対必須条件なのでしょうか?施設へ支払う費用をその家族の者が確実に支払えば、成年後見人は必要ないという意見もあるのですが、どちらが正しいのでしょうか?
※ 相談者のプライバシーに配慮し、実際の質問内容を一部改変して掲載している場合がございます。ご容赦ください。
秦野市民のミカタがお答えします
秦野市民のミカタがお答えします
リンクウィズ相続・司法書士事務所 代表
司法書士・民事信託士
中濱 知子
お母様は認知症とのことですので、お母様は介護施設と入所契約を結ぶことができません。
現実は、ご家族が入所契約を結ぶことができる施設もあるようですが、最近は厳しくなり、後見人でないと契約できない施設が多いようです。
また、2019年の統計で、平均寿命と健康寿命の差は、男性で8.73年、女性で12.06年となっています。平均寿命と健康寿命の差は、日常生活に制限のある「不健康な期間」を意味します。
今、ご家族の方が費用の支払いをすることができる場合でも、この平均寿命と健康寿命の差の期間の12年間の間に予期しない経済状況の変化等あるかもしれません。
成年後見人の選任手続きをされた方が、H様にとって安心かもしれません。
選任されるかは裁判所の判断となりますが、弁護士や司法書士等専門家の他、ご家族も成年後見人の候補者となることが可能ですので、成年後見制度について、一度専門家にご相談されたらいかがでしょうか。
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