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近い将来私が1人っきりになるのは確実です。
(1年前の記事です) 掲載日:2022/12/11
現在年老いた両親と3人暮らしで、病気がちでずっと通院しているのでそう遠くないうちに私が1人っきりになるのは確実です。
両親共死んだら今のマンションに私1人で住み続けることになりますが、いつの日か私が人の手を借りなくてはならず介護の方にお世話になるとしたら自宅をどの様に維持管理すればいいのでしょうか?正直なところ私の虚弱体質で健康面で将来の不安を抱えて生きています。それに加え住んでもないマンションの管理費を支払い続けるのは相当な痛手なので、両親が亡くなったと同時に売却して賃貸アパートに住み替えした方がいいのでしょうか?
※ 相談者のプライバシーに配慮し、実際の質問内容を一部改変して掲載している場合がございます。ご容赦ください。
私がお答えします。
将来ご両親が亡くなってあなたが1人になって、介護が必要な状況になったとき、「どこで過ごしたいか」というイメージを、今のうちから持っておきましょう。
介護サービスは、老人ホームのような居住施設で24時間365日体制で受けるほか、自宅マンションに住み続けながら在宅介護を受けることも可能です。
老人ホームのようなところに移り住むことを考える場合は、そのときに自宅マンションを売却することとなるでしょう。ただし、そのときに既に認知症等で判断力が低下してしまっていると、あなたが単独で不動産を売却することが出来ませんので、後見人等を立てなければなりません。いずれマンションの売却を考えているなら、そのタイミングを見計らう必要があるでしょう。
だとしたら、早めにマンションは売却して、まずは賃貸住宅に住み替えれば良いとお考えになるかもしれません。そのときあなたが50歳代以下であれば、それも可能でしょう。
しかしあなたがもし65歳を超えてから一般の賃貸住宅への住み替えを検討するのであれば、それは簡単にはいかないということを心に留めておいてください。
今、高齢者という理由だけで賃貸住宅を貸してもらえないのが、当たり前になりつつあります。高齢者が自宅で亡くなってしまうリスクや、高齢者が亡くなった後で、賃貸借契約を解約して家財道具の処分をし、原状回復をしてくれる相続人が見つからないというケースが急増しており、大家さんが高齢者にアパートを貸すことに対して警戒心が強いからです。
いずれにしても、ご両親のことはあなたが最期まで面倒を見ることが出来るとしても、あなたご自身が病気や認知症になったとき、亡くなったときに、あなたがご両親に対してしてきた「家族の役割」を、あなたが誰にやってもらえるのか、検討しておく必要があります。親族に頼れなくても、OAGライフサポートのような法人が引き受けることもできますので、お元気なうちから準備を進めておきましょう。
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