板橋区民で作る地域密着の狭域メディア

板橋区 > 区民のミカタ > トラブル > 太田垣 章子 > 詳細

掲載日:2023/12/27

長男の件で御相談させて下さい。こんな話を相談するのは身を切るようで恥ずかしいです。母の介護で3年以上が過ぎたにも拘らず長男は痴呆の母を全く面倒みません。

実は長男は母の介護をすると言う約束で、母が父から相続した母名義不動産を全部自分名義に変更した経緯があります。しかし名義変更した途端、全く介護しない長男に愛想を尽かし母は私に「通帳にあるお金は○○○に任せます」文書を書いてくれ、実印の押印をしてくれ保管していました。

そこで大問題が発覚しました。昨日私の耳に入った話なのですが長男が軽い認知症だった4年前に母を金融機関の窓口に連れ出し、印鑑変更をして降ろしていた事が発覚しました。将来母が他界した際、長男ともめる事は必至です。

母が残してくれた文書は法的に対抗出来るのでしょうか?母の意志なしに「印鑑変更」し預貯金を下ろしてしまった行為は訴えることが出来るのでしょうか?

※ 相談者のプライバシーに配慮し、実際の質問内容を一部改変して掲載している場合がございます。ご容赦ください。

板橋区民ミカタお答えします
太田垣 章子
板橋区民ミカタお答えします
司法書士・賃貸不動産経営管理士 司法書士
太田垣 章子

困った長男さんですね。

ただ残念ながらお母さんの書かれた書面は、正式な公的書面ではありません。裁判になった時の、ひとつの証拠にしかすぎません。その際に、既にお金がなくなっていたら、なかなか回収も厳しいでしょう。

公的に効力を持たそうと思えば、正式な遺言書が必要でした。もめる可能性がある場合には、さらに公正証書の遺言書が必要でした。認知症が始まってしまうと、もはや遺言書を作成することはできなくなってしまいます。

もう少し早くご相談いただけたら対応できたのですが、残念ですよね……

高齢者が相手の場合、認知症になってしまうと、一気にいろんなことができなくなってしまいます。

だから意思がはっきりしている間に、法的な手続きをできるよう個々が正しい知識を得ることが重要ですね。

長男さんとうまく解決できるよう応援していますね!

太田垣 章子 先生 にメール相談する

ご質問を多く頂いています。回答には時間がかかる場合があります。

太田垣 章子 先生 (司法書士・賃貸不動産経営管理士) の回答一覧

PR 婚活コンシュルジュのトータルエージェント

いま話題です!読者コメ

新着記事

#東京文化財ウィーク 2024参加企画展「#江戸城で暮らす ―中奥・大奥―」開催中! #大..
11/5(火)
【#知っておきたい年金のはなし】公的年金制度をアニメーションでわかりやすく学ん..
11/5(火)
11月に入りましたね😁もう年末まであっという間です!気合いを入れるために今日は..
11/1(金)
.本日は中間考査後に1年生の地域防災訓練がありました!板橋消防署の方々に来ていた..
10/18(金)
COPD(慢性閉塞性肺疾患)普及啓発動画
11/5(火)
【サラ】文化の日
11/5(火)
荒川区長選挙ネット討論会
11/5(火)
最高すぎませんか...?お店の名前は最後に
11/5(火)

もっと見る

連載企画

区民のミカタ 6/14(金) 更新
健康 毎年夏が苦手で体調を崩します。夏バテに良い対策はありますか?
職業、成婚請負人 [婚活コンシェルジュ 高木ゆうこ]
5/15(水) 更新
医療・健康コラム(東京都済生会中央病院 監修)
編集長対談&インタビュー
腰博士|整形外科医 吉原 潔

おすすめリンク

日刊スゴい人!
あなたが知らないスゴい!を紹介するメディア。あの有名人も登場!
区民ニュースTV
区民ニュース動画配信はじめました。